ローバー75

目利きがいれば、素晴らしい品を手に入れることができる。中古車市場がローバー75のポテンシャルに気付くのもそう遠くはないだろう、現在の価格が破格の安さと言える、未来のクラシックカーだ。

BMWはローバー75のために特注のプラットフォームを用意し、頑丈で耐久性のあるディーゼルエンジンを供給して、造作なく50万km近く走れるようにした。1.8Lよりも2.5L V6ガソリンの方が好ましいが、上質感と洗練性が見事にブレンドされているクルマは他にほとんど見られない。

ローバー75
ローバー75

ヴォグゾール・オメガ

ヴォグゾールの大型セダンとしては最後のモデル。残念ながらドイツ車のライバルセダンとの戦いに敗れて消えてしまったが、オメガの中身がオペルと同じであることを考えると、これはいささか皮肉な話である。

4気筒エンジンは、このような大きなクルマには少しそぐわない感じがするが、2.5L、3.0L、3.2LのV6エンジンの方がお勧めしやすい。また、大型のエグゼクティブ・セダンに求められる、望ましい装備の数々も揃っている。6気筒のディーゼルエンジンも一見の価値がある。

ヴォグゾール・オメガ
ヴォグゾール・オメガ

フォルクスワーゲン・フェートン

パサートはご存知だろう。英国編集部がおすすめするのは「パサート・プラス」のフェートンだ。リチャード・ブレムナー記者が2018年に次のように書いている。「数年の間に価値が大きく下がったからといって、必ずしもお買い得というわけではない。その数年後にはおそらくまた価値を下げるだろうから。そして、末期的な赤痢にかかった人のように、体重を落とし続けるだろう」

だからといって、英国編集部は、中古車情報サイトで安いフェートンをじっくりと眺めることを邪魔するつもりはない。

フォルクスワーゲン・フェートン
フォルクスワーゲン・フェートン

レクサスGS

画像にあるポロとの関連はよくわからないが、レクサスGSが中古セダンとして優れた選択肢であることは確かだ。今回の予算では、ISとLSの中間に位置する2代目か3代目のGSが適しているだろう。

あるいは、予算を2倍にすれば、3.5L V6ハイブリッドを搭載したGS 450hを購入することもできる。BMW 5シリーズのような興奮はないが、造りの良さ、インテリアの雰囲気、乗り心地の良さに魅了されるはずだ。

レクサスGS
レクサスGS

アウディA8

減価償却は素晴らしい。欧州最安と言われるダチア・サンデロの新車価格よりも安く、アウディのフラッグシップモデルを購入することができるのだ。

地球を何周もしたような走行距離の個体を買う覚悟があるなら、2010年式のアウディA8が3000ポンド(約55万円)程度で購入することができる。誘惑に負けそう? わたしもだ。

アウディA8
アウディA8

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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