EVは、これまでの自動車と“価値の軸”が少し違う 「ボルボスタジオ東京」で1歩先を実感

公開 : 2023.07.01 12:05  更新 : 2023.08.24 01:25

ノートPC、スマホの次は、電気自動車か

現在ボルボ・カーズを率いているジム・ローワンCEOは、これまでブラックベリーのCOO、ダイソンのCEOを務めてきた人物だ。

“お客様にとって正しい技術が残る。スマホが登場したときは、変わった人が使っているだけの高価格な電話だった。そのマーケットにすごい数のエンジニアが投入され多額の投資が行われると、技術革新が起こり、変化が生まれる”

ボルボスタジオ東京の地下には、ボルボのEVオーナー専用となる充電設備が用意されている。とても格好いい空間。
ボルボスタジオ東京の地下には、ボルボのEVオーナー専用となる充電設備が用意されている。とても格好いい空間。    AUTOCAR JAPAN

“ノートパソコンが登場したときも、高価格なうえバッテリーがもたないと言われていたが、今はみんなが使っているではないか。

あるとき電気自動車もそうなる” というビジョンを持っている。

他業種から新しいインテリジェンスを迎えたボルボは、EV時代のクルマのあり方を的確に捉えているように見える。

店頭に内燃車とEVを並べても、そう簡単には選ばれない。エンジンをやめて、モーターとバッテリーにしたと言っても伝わらない。

洗練されたデジタルデバイスのようにEVを使いこなし、クルマを次世代のインダストリアルデザイン空間として考える。そんなところに、自動車の将来があると思わせる体験施設の登場だ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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