新型レクサスLM 2000万円級の高級ミニバン、英国発売 2.5Lハイブリッドで11月納車開始

公開 : 2023.07.25 18:05

4月の上海モーターショーで突如として公開された、レクサスの高級ミニバン「LM」がついに英国で発売されました。4席または7席から選択可能で、ラグジュアリーと快適性を重視した室内空間を特徴としています。

2.5Lハイブリッドの「LM 350h」英国発売

レクサスは、新型ミニバンのLMを英国で発売した。価格は8万9995ポンド(約1630万円)からで、11月に納車開始の予定だ。

新型LM(「ラグジュアリー・ムーバー」の意)は、運転手付きのエグゼクティブに快適な移動を提供するために設計されている。

上海モーターショーで公開されたレクサスLM
上海モーターショーで公開されたレクサスLM    AUTOCAR

トヨタRAV4や新型レクサスRXなどにも採用されているGA-Kプラットフォームをベースに開発され、レクサスはこれにより従来モデルよりもドライビング・ダイナミクスと乗り心地が向上したと述べている。

英国向けのパワートレインには、NXやRXでおなじみの2.5Lハイブリッド「350h」が用意され、最高出力249psと最大トルク24.3kg-mを発生する。前輪駆動が標準で、電気モーターを追加してリアアクスルを駆動するE-Fourシステム(四輪駆動)はオプション設定。

ボディサイズは全長5130mm、全幅1890mm、全高1945mm。スライドドアを備え、17インチまたは19インチのアルミホイールが装着される。シートレイアウトは4人乗りと7人乗りが選択可能。

高級志向のインテリアには、旅客機のようなリクライニングシート、48インチのワイドスクリーンテレビ、23スピーカーのプレミアムサラウンドオーディオ・システム、ヘッドレストクッションを装備している。

また、折りたたみ式テーブル、USBポート、ワイヤレスのスマートフォン充電器、読書灯、バニティミラーなども利便性に配慮した機能も数多く備わる。冷蔵庫、リア・グローブボックス、傘ホルダーなど大型の高級車ならではの設備もあり、運転席と後席を隔てるパーティションには上下に昇降可能な調光ガラスが設置されている。

プライバシーと快適性を重視した室内

レクサスは後席乗員に特化した世界初の音声制御システムを導入し、オーバーヘッドコンソールではドア、収納スペース、室内温度をコントロールできる。独立したスマートフォン風のコントロールパネルから、空調、シート機能、室内照明、窓のブラインド、オーディオの設定を調整することも可能だ。

その他、室内では防音に重点が置かれている。レクサスによると、新しいヘッドライニングによって遮音性が40%向上したほか、シーリングや気密性も改善されているという。

上海モーターショーで公開されたレクサスLM
上海モーターショーで公開されたレクサスLM    AUTOCAR

ホイールとタイヤも騒音低減用のアイテムが採用され、さらに走行中にマイクで検知された騒音をカットするアクティブ・ノイズ・コントロールも装備されている。

運転席には、デジタルバックミラー、パノラミック・ビュー・モニター、デジタル・インフォテインメント・システム、デジタルメーターが装備される。

英国価格は前輪駆動の7人乗りモデルで8万9995ポンド(約1630万円)からで、E-Fourシステムを選択する場合は3000ポンド(約55万円)追加となる。旅客機スタイルの4人乗りモデル「Takumi」は11万2995ポンド(約2050万円)からとなっている。

追加取材:チャーリー・マーティン

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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