ランボルギーニ・レヴエルト 2026年分まで完売 6.5L V12エンジンの史上最強PHEV

公開 : 2023.07.28 18:05

ランボルギーニは、新型レヴエルトの生産分が2026年まで完売したことを明らかにしました。同社初となる市販PHEVで、6.5L V12に3基の電気モーター、軽量バッテリーを組み合わせ、圧倒的なパワーを実現。

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ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOによると、アヴェンタドールの後継車となる新型レヴエルトは、すでに2026年までの生産分が完売しているという。

ランボルギーニ初の市販PHEVとなる「LB744」ことレヴエルトは、ブランド史上最もパワフルなモデルであり、新開発の6.5L V12ハイブリッド・パワートレインから目を見張るような数字を叩き出す。0-100km/h加速2.5秒、0-200km/h加速7.0秒以下、最高速度は350km/hを超える。

日本で公開されたランボルギーニ・レヴエルト
日本で公開されたランボルギーニ・レヴエルト    前田惠介

V12エンジン単体で825psの出力を発揮し、これを補う149psの電気モーター3基(1基はトランスミッション内蔵、2基はフロントアクする)の組み合わせによって合計出力1015psを達成した。

フラッグシップモデルに電動パワーが追加されたことは、ランボルギーニにとって重要なターニングポイントとなる。同社CEOのヴィンケルマン氏は、7月13日に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでAUTOCARの独占インタビューに応じ、レヴエルトについて次のように語った。

「ハイブリッド化は、当社の顧客や一般の人々に受け入れられています。レヴエルトでは、期待を上回る受注を獲得しました。2026年までオーダーが入っています。当社にとって、これは技術が受け入れられているだけでなく、ブランドが過去最高のレベルにあることの証しです」

さらにヴィンケルマン氏は、早期購入者の多くはアヴェンタドールの既存顧客であり、彼らは最新技術とブランド価値の融合に魅了されていると言う。

「伝統と革新の融合がレヴエルトの成功の鍵です。誰もがハイブリッド化を期待し、また誰もがV12を手に入れることを望んでいた。この2つが完璧な形で結びついたのです。デザインは紛れもなくランボルギーニです。すべてがうまく調和し、これこそ顧客が期待していたものです。排出ガス規制のため、新しいV12を開発し続けることは容易ではありませんでしたが、エンジニアたちは素晴らしい仕事をしてくれました」

親会社フォルクスワーゲン・グループのダウンサイジングとターボチャージャーへの移行を考えると、ランボルギーニのV12のために大いに努力しなければならなかったと、レヴエルトの初期開発を率いた元技術責任者のマウリツィオ・レッジャーニ氏は語った。

ランボルギーニは、既存顧客からの圧倒的な支持と、排出ガス削減のためのハイブリッド化の両方により、プロジェクトの成功を勝ち取ることができた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マイク・ダフ

    Mike Duff

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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