シボレー・コルベット 詳細データテスト 圧倒的エンジン 多面的シャシー もう少し軽ければなおよし

公開 : 2023.08.26 20:25  更新 : 2023.10.24 18:07

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

コルベットに装備されるシボレーのインフォテインメントシステムは8.0インチ画面で、必要十分なサイズ。場所は見るにも触れるにも容易なステアリングホイールのそばで、身体をシートから浮かせなくても操作できる。

操作の多くはディスプレイに統合されているが、音量調整とホームボタンは実体式で、使い勝手を高めている。エアコンの操作も実体式で、見やすい場所にある。

インフォテインメントシステムはタッチ画面式だが、画面は手が届きやすくて見やすい上に、実体コントロールも少なくないので使いやすい。
インフォテインメントシステムはタッチ画面式だが、画面は手が届きやすくて見やすい上に、実体コントロールも少なくないので使いやすい。    JACK HARRISON

メニューのレイアウトと全体的な操作性はどちらも良好。Apple/Androidともにワイヤレスでミラーリングでき、ワイヤレス充電器はもっとも装備内容がシンプルな1LZを除く全車に備わる。

純正ナビゲーションシステムは表示がクリアで、アジャストもルートを追うのも楽。2LZ以上のオーディオは14スピーカーのボーズ製パフォーマンスシリーズhi-fi。そのシステム出力は悪くないが、目覚ましくいいというほどではない。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備で、インテリビームと銘打たれたアダプティブ機能も備わる。日の長い夏季だったので、その性能を検証することはできなかった。

ステアリングとペダル

シボレーの左ハンドルの操縦系レイアウトは、ペダル配置は上々だが、ステアリングコラムのオフセットはアメリカ車には予想しないほど。センターから20mmのズレがあった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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