【詳細データテスト】ポルシェ911 GT3 RS並みの走り 使い勝手は一歩後退 静粛性は皆無

公開 : 2021.08.21 20:25  更新 : 2021.09.05 20:03

新型GT3は、以前のRS仕様に匹敵する速さを、それより低い価格で実現しました。リセールも考慮すれば、非常にコスパのいいクルマといえます。ただし、ハードな乗り心地と騒音のうるささは、日常使いの限界を超えています。

はじめに

ポルシェ911 GT3は、60年近い911の歴史の延長線上にあることを強く感じさせるモデルだ。しかし、1999年に996型のホモロゲーションスペシャルとして、ヴァイザッハから最初のバージョンが送り出されて以来、GT3それ単体でも名声を築き上げてきた。

これほど引っ張りだことなるパフォーマンスカーは、そうそうないだろう。ディーラーへの割り当てもじつに少なく、よほど顔の効く顧客でないと入手できない。

テスト車:ポルシェ911 GT3 PDK
テスト車:ポルシェ911 GT3 PDK    LUC LACEY

この価格帯でこれほどコレクターズアイテムとしての価値が高いものは、ほぼ見つからない。普通ならば値落ちを待って中古で買おうと考えるところだが、そうした常識の当てはまらないクルマだ。

そして今回、新型GT3をテストできる機会がやってきた。992世代でもGT3は、サーキットユース前提のメカニズムを与えられた911だ。ポルシェのGTディヴィジョンに言わせれば、これまでのいかなるGT3よりもモータースポーツ寄りに開発したモデル、ということになる。そのことは、メカニズムだけでなく、見た目にも明らかだ。

サーキット重視という点については、先代モデルが辿り着けなかったレベルに達している。手抜きも妥協もなく狙いを追求し、いかにもポルシェのようなメーカーが、サーキットでの走りにフォーカスしたハードコアなエンジン車に終わりのときが迫っていると知って造ったようなクルマだ。古き佳き日々は、突如として残り少ないものとなってしまったのだが。

もちろん、ポルシェがそういった声明を出したわけではない。われわれの知る限り、GT3は今後も存続するプランが、具体的ではないもののあるようで、ぜひそうなってほしいところだ。

それにしてもこのクルマには、ヒエラルキーを覆す、際立った存在感がある。さっそく走らせて、その中身を確かめてみたい。

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