シボレー・コルベット 詳細データテスト 圧倒的エンジン 多面的シャシー もう少し軽ければなおよし

公開 : 2023.08.26 20:25  更新 : 2023.10.24 18:07

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

英国での販売価格が未定なので、評価が難しいところだ。ポルシェ911GT3並みの13万ポンド(約2418万円)とも、マクラーレンランボルギーニに近い17万ポンド(約3162万円)とも言われている。

しかし、もしも15万ポンド(約2790万円)ほどだとしても、パフォーマンスやサーキット志向の装備を考えれば安いものだ。たとえ、商品性や究極的なサーキット性能で、これを上回るライバルがいるとしても、である。

カーボンホイールは、Z07パッケージにさらなる追い金が必要なオプション。リア13Jというのは、コルベット史上もっともワイドだ。タイヤは、ランフラットのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2Rを履く。
カーボンホイールは、Z07パッケージにさらなる追い金が必要なオプション。リア13Jというのは、コルベット史上もっともワイドだ。タイヤは、ランフラットのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2Rを履く。    JACK HARRISON

これを本体価格の最低ラインとするなら、フル装備の3LZにZ07パッケージを追加したら、17万5000ポンド(約3255万円)くらいになりそうで、イタリアンスーパーカーの価格帯に近づく。Z06が少数しか売れないと見込んでいるとしても、本当に手に入れたいと望む熱狂的ファンの購買意欲を削ぐような高い値付けはしないでもらいたいところだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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