テスラ 急速充電器「スーパーチャージャー」欧州導入10周年を記念 最新世代V4もデビュー

公開 : 2023.08.30 06:05

テスラ独自の充電ネットワーク「スーパーチャージャー」は8月で欧州導入開始から10周年。設置数は1万基以上、他社製EVも受け入れ、最近では最新世代V4を展開するなど拡大を続けています。

テスラを支える急速充電器 欧州で10周年

テスラは8月19日、欧州における急速充電器「スーパーチャージャー」の導入10周年を迎えた。これを記念し、英国では8月29日に当日限定で充電器の無料開放が行われた。

テスラのスーパーチャージャー・ネットワークは、2013年8月19日にノルウェーで欧州デビューを果たし、それ以来36か国、計1万3000基の充電器を運用するまでに拡大した。2021年11月以降は他社製EVの受け入れも開始している。

欧州では2013年8月19日にスーパーチャージャーの展開が始まった。
欧州では2013年8月19日にスーパーチャージャーの展開が始まった。

欧州では現在、テスラを創業以来支え、成長に貢献してきたテスラオーナーに感謝の意を表すイベントが開催中で、英国のスーパーチャージャー無料開放もその一環として実施された。

また、テスラは先日、英国で最新世代の「V4スーパーチャージャー」をオープンした。長さ3mのケーブルを備え、CCS規格のEVには最大250kWの充電が可能だ。料金は1kWhあたり50ペンス(約92円)に設定されている。

テスラの広報担当者はAUTOCARに対し、V4は無線アップデートに対応しているため長期的に対応可能であり、将来はより高速の充電が可能になると語った。

V4スーパーチャージャーのデザインは、前世代のV3よりも控えめだ。これまでテスラの充電器の定番であった大きな開口部は廃止され、シンプルなボックス形状となった。デジタルスクリーンが搭載され、カード決済を容易にするとともに、QRコードからダウンロード可能なデジタルレシートを発行する。

現在英国で販売されているEVの最大充電速度は350kWだが、800Vシステムの登場により、近い将来、さらに短時間での充電が可能になると予想されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事