ポルシェ911 詳細データテスト 魅力的なMT ハードな足回り できればよりアナログなシャシーを

公開 : 2023.09.09 20:25  更新 : 2023.10.24 20:14

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

10.9インチのタッチ画面を用いるPCMインフォテインメントシステムは、992型が導入された2019年にソフトウェアを更新した。新しいシステムはレイアウトがシンプルになったが、ポルシェコネクトを介したコテクティビティが改善し、AppleとAndroidのミラーリングが加わった。ただし、ワイヤレス接続ではない。

純正ナビは表示がクリアで、入力が素直で、視認性も高い。地図をメーターパネル内に表示することもできる。目的地の音声入力は大体一度で受け付け、リルートもなかなかいい感じだ。

インフォテインメントもオーディオも、まずまず満足できるレベル。とは言え、遮音性と引き換えに軽量化したカレラTは、オーディオを楽しむのに理想的なクルマではない。
インフォテインメントもオーディオも、まずまず満足できるレベル。とは言え、遮音性と引き換えに軽量化したカレラTは、オーディオを楽しむのに理想的なクルマではない。    JACK HARRISON

標準オーディオは8スピーカーの150Wシステムだが、テスト車は1152ポンド(約21万円)のボーズ・サラウンドサウンドシステムを装備。パワーはかなりあり、再現度は全般的に良好。もっとも、遮音性を下げたカレラTは、走るオーディオルームとして理想的とは言えない。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備。アクティブタイプのPDLSは2361ポンド(約43万円)のオプションで、テスト車にも装備されていた。

ステアリングとペダル

ブレーキペダルがセンターど真ん中で、その左右にクラッチとスロットルの各ペダルがほぼ等間隔に配置される。一見すると理想的な位置だが、全体的にもう少し右寄りならもっといい。実際には、ホイールハウスがあるので難しいのだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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