GT3 RSの中身 GT3ツーリングにねじ込む ポルシェ911 S/T 世界1963台

公開 : 2023.08.02 14:28

ポルシェ911 S/Tが登場。世界1963台です。GT3 RSの中身をGT3ツーリングに詰め込みました。

ポルシェ911 S/T概要

ポルシェ・ジャパンは、ポルシェ911の60周年を記念した限定モデル、「ポルシェ911 S/T」の予約受注を8月2日(水)より全国のポルシェ正規販売店にて開始した。世界で1963台の生産となる。

911 S/Tは、911 GT3のツーリングパッケージと911 GT3 RSの特徴を融合している。

ポルシェ911 S/T
ポルシェ911 S/T

911 GT3 RSの4.0L水平対向自然吸気エンジン(525ps)とクロスレシオのマニュアルトランスミッションが組み合わされており、徹底した軽量設計だという。

車両重量は1380kg(DIN規格、すべてのフルードを含む)で、992世代の中で最軽量モデルとなる。

911 GT3 RSとは異なり、911 S/Tの開発はサーキットでの使用ではなく、公道での走行に焦点が置かれたという。

911 S/T 名前の由来

ポルシェは1969年、911 Sの特別なレースバージョンを設定した。社内では、これらの車両は911 STと呼ばれた。

当時、シャシー、ホイール、エンジン、ボディの変更により、加速、ブレーキング、トラクション、コーナリンググリップが大幅に改良されていた。

新型911 S/Tは、初代911 S(ST)のスピリットを受け継いでいるという。
新型911 S/Tは、初代911 S(ST)のスピリットを受け継いでいるという。

いっぽうで大型スポイラーやその他の空力補助装置は、これらのモデルにはまだ使用されていなかった。

新型911 S/Tは、初代911 S(ST)のスピリットを受け継いでいるという。

軽さと速さの理由は?

ポルシェのエンジニアは、911 S/T専用に新しい軽量クラッチを開発した。

シングルマス・フライホイールとの組み合わせで、回転質量が10.5kg軽量化される。これにより、水平対向自然吸気エンジンの応答性が著しく向上するという。

CFRP製フルバケットシートは標準装備。追加料金なしで4ウェイ調節機能付スポーツシートプラスが装着可能。
CFRP製フルバケットシートは標準装備。追加料金なしで4ウェイ調節機能付スポーツシートプラスが装着可能。

クロスレシオの6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで、3.7秒で100km/hまで加速し、最高速度は300km/hに達する。

ダブルウィッシュボーン式フロントアクスルとリアアクスルステアリングなしのマルチリンク式リアアクスルを組み合わせる唯一の現行世代911でもある。

フロントタイヤは255/35 ZR 20、リアは315/30 ZR 21。軽量センターロック式マグネシウムホイールを組み合わせる。

CFRP製フルバケットシートも標準装備。追加料金なしで4ウェイ調節機能付スポーツシートプラスが装着可能。

マグネシウムホイール、PCCBシステム、リチウムイオンスターターバッテリー、軽量ガラスを標準装備している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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