『アストンマーティン・ホンダ』量産車誕生なるか? 両社トップに聞いたF1プロジェクトの未来 「オールドア・イズ・オープン」

公開 : 2026.01.21 08:05

ホンダは1月20日に都内で『2026 ホンダ×アストン マーティン アラムコ F1チーム ニューパートナーシップ始動発表会』と題して、F1関連の記者発表会を開催。そこで桃田健史が、「前から気になっていたこと」を聞きました。

前から気になっていたこと

想定よりも、明確な答えが返ってきた。本田技研工業(以下ホンダ)とアストン マーティンが連携する量産車の可能性に関してだ。

ホンダは1月20日に都内で『2026 ホンダ×アストン マーティン アラムコ F1チーム ニューパートナーシップ始動発表会』と題して、F1関連の記者発表会を開催。そこで筆者は、「前から気になっていたこと」を聞いてみた。

気になるのは、ホンダとアストン マーティンが連携する量産車の可能性だ。
気になるのは、ホンダとアストン マーティンが連携する量産車の可能性だ。    本田技研工業/アストン マーティン

ホンダの三部敏宏社長がリードした今回の会見には、アストン マーティン アラムコ F1チームのエグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロール氏も登壇した。ストロール氏は、アストン マーティン ラゴンダの会長でもある。

会見では、プレジデント&CEOオブF1のステファノ・ドメニカリ氏も参加し「ホンダとアストン マーティンがともにF1最大の栄冠に挑むことは、レース界にとって非常にエキサイティングな節目となる」と2社の連携を歓迎した。

三部社長、ストロール氏、そしてドメニカリ氏によるプレゼンテーションが終わり、その後は約30分間の質疑応答に移った。会場の記者からの質問は当然、F1参戦そのものに対することが大半だった。

そこで、筆者が「前から気になっていたこと」を次のように聞いた。

「ストロールさん、三部さんそれぞれにお聞きします。F1パートナーシップをベースとして、量産型スポーツカーや量産型ハイパーカーに関する将来的なパートナーシップの可能性についてのお考え方や、夢があれば教えてください」

明快に「オールドア・イズ・オープン」

まず、ストロール氏は次のように回答した。会見会場での同時通訳に筆者が補足。

「(F1のワークスプロジェクトとして)アストン マーティンとホンダは素晴らしい2社が手を携えたということになる。現在の計画は非常に志の高いものです。これは我々2社の関係の始まりだと言えると思います。

1月20日に都内で開催された記者会見で、質疑応答にて気になる質問を投げかけた。
1月20日に都内で開催された記者会見で、質疑応答にて気になる質問を投げかけた。    桃田健史

現時点におきましては、量産型スポーツカー、スーパーカー、ハイパーカーについては計画にありませんが、それが今後、できないわけでもないと思います。アストン マーティンとしましては、このパートナーシップを基に『その可能性』はポジティブに受け取りたいと思います。(こうしたことに対して)三部さんもおそらくエキサイティングに感じてくださると思います」 

そして最後に「オールドア・イズ・オープン(様々な可能性を模索できる)」と言い切った。

F1で結果を出していくことを最優先

次に、三部社長の回答だ。

「ストロールさんが言われたように、まずは(パートナーシップの)ベースであるF1で結果を出していくことを最優先にしています。量産(車)ビジネスについては現時点では(2社間で協議)しておりません。

ただですね、アストン マーティンとホンダ(とのパートナーシップによる)レースそのものがブランドになっていけば、それを量産(車プロジェクト)にもっていくということは価値があることだと思います。

そして「(量産車プロジェクトの)タイミングは分かりませんが、是非そういうビジネスに拡大していく可能性については、ストロールさんと共に議論しながら、両社にとっていいことであれば、可能性としては今後考えられると思います」と、将来構想としてはストロール氏と同様に全面否定ではなく、あくまでもポジティブな方向としての発言になった。

『アストン マーティン・ホンダ』、量産車の誕生を大いに期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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