フォード最強スポーツカー 800馬力超の新型マスタングGTD、実車公開 2024年より限定生産

公開 : 2023.11.20 18:25

ステルス戦闘機の素材も利用 すべてが特別

トランスアクスルをリアに配置したこともあり、前後重量配分は50:50となった。ドライバーがステアリングホイールから手を離さずに調整できる可変トラクションコントロールシステムも装備される。

トレッド幅は標準仕様よりも約100mm広く、325mm幅(GTのリアタイヤよりも幅広)のフロントタイヤを装着し、グリップとコーナリングの安定性を大幅に高めている。

LAオートショーで公開されたフォード・マスタングGTD
LAオートショーで公開されたフォードマスタングGTD    AUTOCAR

ブレーキは、繰り返し負荷がかかってもフェードしにくいというブレンボのカーボンセラミック製ディスクが採用され、エアダクトにより冷却性能も確保している。ホイールは20インチの鍛造アルミか、レース仕様を模したマグネシウム合金(オプション)も選択可能。

エアロパッケージは明らかにGT3レーサーからほぼそのまま流用されており、巨大な油圧調整式リアウイング、ダクト付きボンネット、エアスクープ、フロントスプリッター、リアディフューザーがダウンフォースとコーナリング安定性を高めている。

インテリアは、レーシングカーというよりも標準のマスタングに近く、デジタルディスプレイや、無線ソフトウェアアップデート機能を備えたインフォテインメント・システムが採用されている。

また、ロータリーダイヤル、ビルドプレート、パドルシフトはすべて、退役した米空軍のF-22戦闘機のチタンを再利用して3Dプリントされたものだという。

マスタングGTDの車両重量は明らかにされていないが、カーボンファイバー製ボディパネルの採用といった軽量化により、マスタング・ダークホースの1768kgを下回る可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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