アルピーヌA110 詳細データテスト 完成度の高いシャシー モアパワーがほしい もう少し安ければ

公開 : 2023.11.25 20:25  更新 : 2023.12.13 05:44

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

7.0インチのタッチ画面式インフォテインメントシステムは、2022年にA110がマイナーチェンジした際に大幅なアップデートを果たした。USB−Cポートは2口あり、AppleもAndroidもスマートフォンのミラーリングはワイヤレス。本体のソフトウェアは、OTAアップデート対応となった。

ホーム画面のレイアウトはカスタマイズが効き、頻繁に使う機能へ素早くアクセスできる。トップには操作バーが常に表示され、スマートフォンの画面からも車載システムからも簡単に操作できる。そのため、コネクティッド機能の不足はほとんど感じない。

インフォテインメントシステムは、2022年の改良で大幅に進化した。おなじみのオーディオスイッチも便利だが、それをなくしてもシフトパドルを下へ伸ばしてほしかった。
インフォテインメントシステムは、2022年の改良で大幅に進化した。おなじみのオーディオスイッチも便利だが、それをなくしてもシフトパドルを下へ伸ばしてほしかった。    JACK HARRISON

また、メイン画面にはテレマティックス機能もあり、ブースト圧やギアボックスの温度、エンジンのパワーとトルク、操舵角など、サーキット走行時に確認したい情報が表示できる。

ルノーではおなじみのオーディオ操作レバーは、アルピーヌでもステアリングコラムに健在。少なくとも音量調整には便利だが、シフトパドルを下まで伸ばすことができない原因にもなっている。この手のクルマにどちらが重要かは、いうまでもないだろう。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備で、ハイ/ローとも申し分ない仕事ぶり。闇夜を昼間のように明るくする、というほどではないが。

ステアリングとペダル

ペダルレイアウトは良好で、ブレーキは右足のほうが操作しやすいが、左足も十分に届く。フットウェルも狭苦しくはない。ステアリングコラムは、背の高いドライバーなら、もう少しテレスコピック量がほしいと思うかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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