レクサスRZ300e 同社初BEVモデルに2WD追加 低温下における急速充電時間を短縮

公開 : 2023.12.04 06:45

RZの走りのコンセプトを継承するFWDモデル  レクサスRZ300e

FWD専用サスペンションを開発するなど、RZ300eにおいてもドライバーの操作に対して車両が素直に応える乗り味を実現するRZの走りのコンセプト「ザ・ナチュラル」が追及され、BEVシステムのエネルギー効率を高めることで航続距離も拡大された。フロントモータを駆動させるインバーターに、電力ロスの少ないSiC素子(シリコンカーバイド)を採用し、599kmの航続可能距離を実現したと発表された。

その他にもリアサスペンションメンバーをFWD専用に新たに開発し、ノイズや不快な振動を抑制することで、乗り心地の向上に寄与する。同時にコイルスプリング/スタビライザー/ショックアブソーバーの設定をFWD専用に最適化。RZ450eと比べ約100kg軽量化した車両重量を活かして、軽快でリニアな車両挙動を実現したとレクサスは語った。

冷間時におけるバッテリー暖機性能向上により、急速充電時間を改善

レクサスRZ300e
レクサスRZ300e

BEV専用大容量電池に、電池急速昇温システムを採用し、空調用ヒーターの発熱を車両フロア下に搭載するバッテリーへ伝達する経路を改良し、熱損失を最小限にすることで、冷間時のバッテリーの温度を速やかに上げ、充電速度の向上を実現するという。低外気温下における急速充電時間を短縮し、ユーザーの使い勝手向上に寄与する。

レクサス・エレクトリファイド・プログラムの範囲拡大

また、今回の一部改良と同時に、BEVとともに過ごす時間をより豊かにするためのサービスプログラム「レクサス・エレクトリファイド・プログラム」に、予約可能なレクサス充電ステーションを追加設置するほか、共創パートナーと共に新たなサービスや体験を提供することで、プログラムをさらに拡充した。

拡大されたレクサス・エレクトリファイド・プログラム概要一覧

◆レクサス充電ステーションを軽井沢コモングラウンズに開設

レクサスRZ300e
レクサスRZ300e

◆コラボレーション企業との共創により、バッテリーEVライフを充実させる「レクサス・エクスペリエンス」を拡充
セカンドホーム・エクスペリエンス byサヌ:都市と自然を行き来する新しいライフスタイルを提案

◆レクサス・ダイニング・ジャーニー:食を通したサステナブルで上質な時間を提供

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

レクサスの人気画像