クルマ漬けの毎日から

2024.08.10

50年前、クロプリー編集長が母国オーストラリアで自動車ジャーナリストをしていた時、アルファ・ロメオGTVを運転して長距離旅行に出かけました。そのGTVはいまも活動しており、最近ラリーに参加しました。

50年前の思い出のアルファ・ロメオGTV、いまも健在!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

半世紀前 GTVで長距離ドライブ
「私のルート」走るラリー
いまも忘れない 50年前の思い出

半世紀前 GTVで長距離ドライブ

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

今日、私の遠い過去に関連するニュースが舞い込んできて、驚いた。シドニーに住む友人で、かつてAUTOCARでコラムを担当していたピーター・ロビンソンからメッセージが届き、オーストラリアのアルファ・ロメオのクラブが発行する会報誌に、驚くべき話が掲載されていると知ったのだ。

50年前、ベルトーネがボディを手掛けた1974年製のアルファ・ロメオGTVを運転して、私はシドニーから北上してクイーンズランド州ポートダグラスまで往復する3000mile(約4800km)のクリスマス旅行に出かけた。

のちにこのGTVは休眠状態になり、納屋に30年間置かれたままになっていた。しかし近年、トニーという名の現在のオーナーがよみがえらせ、GTVは再び公道を走っているという。

「私のルート」走るラリー

50年前、クロプリー編集長はこの黄色のアルファ・ロメオGTVで長距離ドライブした。

現オーナーのトニーは、最近このGTVでアルファ・ロメオのラリーに参加したのだが、なんとそのラリーはかつて私が長距離ドライブしたルートの一部を使って開催されたという。どうやらオーストラリアのアルファのマニアは、1975年に自動車誌に掲載されたGTVのあの旅のことを、いまも記憶してくれているらしい。

トニーはGTVを車載トレーラーに積んで、ラリーの開催地へ行こうと計画していた。だが、途中でけん引していた車が故障してしまった。結局この日、トニーは総計1500mile(約2400km)の距離を1974年製のGTVで走行。

これほどの長距離を運転したことで、いっそう楽しい1日になったという。今回彼がアルファのクラブ誌に寄稿したレポートには、半世紀前に私が撮影したGTVの写真も掲載されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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