クルマ漬けの毎日から

2025.01.27

年末年始にかけて、新型ルノー5のプロトタイプに試乗しました。ルノー5と兄弟車のアルピーヌA290は欧州カー・オブ・ザ・イヤー2025を受賞しましたが、このコラムはその発表に先立って書かれたものです。

新型ルノー5 左ハンドルのプロトタイプに試乗!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

欧州カー・オブ・ザ・イヤー 発表の数日前
新型ルノー5の兄弟車 アルピーヌA290
路上の注目集めた 新型ルノー5

欧州カー・オブ・ザ・イヤー 発表の数日前

クロプリー編集長が試乗したルノー5(左ハンドルのプロトタイプ)。イギリス仕様の納車はこの春から開始される。

新型ルノー5 Eテック・エレクトリックを運転して、私の2025年のテストドライブがスタートした。この左ハンドルのプロトタイプのルノー5は、欧州カー・オブ・ザ・イヤーの最終試乗会に向けて、12月後半にイギリスの6人の審査員のために用意されたが、年末年始にかけて私も試乗させてもらうことができた。

皆さまがこのコラムを読む頃には、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2025の結果は、すでにベルギーのブリュッセル・モーターショーで発表されているはずであるが、7台のファイナリストすべてに試乗したところ、私が審査員ならば、間違いなくルノー5を選ぶと確信した。しかしながら、欧州カー・オブ・ザ・イヤーの60人の審査員の評価には、23か国のマーケット状況が反映されるので、ルノー5の勝利は確実とはいえない(それに現在私は審査員ではない)。

とはいえ、ルノー5は多くの重要な疑問に答えていると私は見ている。

質問1. ヨーロッパは手頃な価格で、魅力的な小型EVをつくることができるだろうか?
回答1. もちろんできる。

質問2. 新型のスタイリングは、初代を想起させながらも、その模倣になってはいないだろうか?
回答2. スタイリングは間違いなく成功している。

質問3. 現代版ルノー5の乗り心地は、初代のように画期的に快適だろうか?
回答3. そのように思う。

質問4. 全体として、新型ルノー5は敬愛された初代にふさわしい後継モデルといえるだろうか?
回答4. そう信じている。

質問5. 最後に最も重要な質問。妻は2019年登録のミニ・クーパーSに乗っているが、ルノー5への買い換えを検討するだろうか?
回答5. イギリス仕様の最終スペック、カラー、価格を確認する必要があるし、右ハンドルに試乗する必要もあるが、妻は現時点ではルノー5に良い印象を持っている。

新型ルノー5の兄弟車 アルピーヌA290

アルピーヌUKは12月後半の欧州カー・オブ・ザ・イヤーの最終試乗会に、1台のA290を持ち込んだ。アルピーヌA110を愛車とする私としては、A290をどのように感じるか、ぜひ知りたいと思っていた。

我が家では妻のクルマの買い替え候補としてルノー5が挙がっているが、A290がその候補になることはないだろう。しかし、A290は確かに速く、また長期間ハードに使用しても期待に応えてくれるという印象を持った。それに、見た目も十分にルノー5とは異なる。A290はかつて楽しい時間をともにしたR5ゴルディーニのことを、私に思い出させてくれた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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