クルマ漬けの毎日から

2025.07.14

カーデザイナーのイアン・カラム氏の会社を訪ね、クラシック・ミニのレストモッド「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」の実車を見ました。

クラシック・ミニの最新レストモッド手掛けた「カラム」訪問【クロプリー編集長コラム】

もくじ

イアン・カラム氏の会社「カラム」
お目当ては クラシック・ミニ

イアン・カラム氏の会社「カラム」

あなたのカーライフをもっと充実させたいとお考えなら、成功している少量生産の自動車会社を見つけて、訪ねてみることをおすすめする。

そして、もしそこの人たちが時間を割いてくれるなら、少し一緒に過ごしてみてはどうだろうか。

イアン・カラム氏(右)がデザインした小型オフロードEV「カラム・スカイ」

最近私は、かつて長年ジャガーのデザイン責任者を務め、またクルマのあらゆる方面のエキスパートでもあるイアン・カラム氏の会社に立ち寄った。

彼はウォーリック郊外(イングランド中部)に本拠を置く会社「カラム(CALLUM)」を才能ある2人のパートナーとともに運営し、「カラム」ブランドのデザインの仕事と、オーダーメイドのクルマの製造を手掛けている。

お目当ては クラシック・ミニ

今回の訪問目的は「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」をこの目で見ること。ミニのコーチビルダーとして有名なウッド&ピケットと提携し、カラムのチームが手掛けたこのミニは、年間20台~30台の製造が見込まれており、価格は約7万5000ポンド(約1500万円)からスタートする。

緻密な改良と再設計が施された「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」の外観は、美しく仕上げられていた。だが私が訪ねた時には、インテリアが組み込まれてなかったので、写真撮影はできなかった。

そこでミニの代わりに、カラム本人と「カラム・スカイ」の写真を撮った(上の画像)。スカイは洗練されたスタイルのコンパクトなオフロードEVで、昨年ロンドンで一般公開されている。スカイにはインテリアも備わっていた。市販化に向けて、まもなくテスト走行が開始されるという。

「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」のオーナーとなるモデルのデビッド・ギャンディ氏(右)と、デザイナーのイアン・カラム氏(左)。

次に、カラムの友人であり、ファッションモデルのデビッド・ギャンディに電話し、3人で話した。

ギャンディはファッションの権威であり、理想の男性でもあり、また「ウッド&ピケット・ミニ by カラム」の最初のオーナーでもある。

彼はロンドン西部に住んでおり、この特注のクラシック・ミニを日常のアシとして使うつもりだという。ロンドンのどこを走っていても、ギャンディのミニはきっと人目を引くだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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