低価格EVブランド『リープモーター』が新型ハッチバック欧州投入へ VW ID.3など対抗 「クルマにお金をかけない」提案

公開 : 2026.03.18 17:05

ステランティス傘下のリープモーターは、今年後半に新型EV『A05』を欧州へ投入する予定です。VW ID.3などに対抗するコストパフォーマンス重視のモデルとして、プレゼンス拡大に重要な役割を担うことになります。

欧州でプレゼンス拡大へ

中国の自動車ブランドで、ステランティス傘下のリープモーターは、今年後半に新型EV『A05』を欧州市場へ投入する予定だ。

新型A05は、Cセグメントに相当する電動ハッチバックで、欧州においてはフォルクスワーゲンID.3ルノーメガーヌEテックなどと競合する。欧州でのリープモーターの存在感を高める上で、重要な一翼を担うことになる。

リープモーターA05
リープモーターA05    MIIT

ボディサイズは全長4.2m、全幅1.8m、全高1.6m。中国の政府系機関である工業情報化部(MIIT)が公開した型式承認用の画像から、細長いヘッドライトと張りのあるリアデザインを採用していることがわかる。リープモーターが昨年発表したクロスオーバー『B03X』とよく似ている。

MIITへの申請書類によると、A05は最高出力95psまたは123psのモーターをフロントに搭載する。バッテリーは2種類のリン酸鉄リチウム(LFP)が用意されるが、その容量についてはまだ明らかにされていない。

リープモーターのモデルはこれまで欧州の競合他社よりも低価格設定であったことから、A05の価格は約2万5000ポンド(約530万円)からになると予想される。

妥協のない低価格ブランド

1月にAUTOCARの取材に応じたリープモーターUKのマネージングディレクター、ダミアン・ダリー氏は、製品ラインナップを急速に拡大することが、老舗のライバルに対抗する上で鍵となると話した。

「2025年までに、当社の市場カバー率は現在の約3分の1から、ほぼ90%にまで拡大するでしょう」とダリ―氏は述べたが、「規模が大きくなれば、もっと複雑になる」とも認めた。

リープモーターA05
リープモーターA05    MIIT

ダリー氏によると、各モデルにつき単一のグレードのみを提供するというアプローチが顧客のラインナップに対する理解を深め、装備面で「一切妥協しないこと」にもつながるという。

「わたし達はリープモーターを、究極の『非物質主義的』なブランドとして位置づけようとしています。『クルマにはあまりお金をかけず、人生や家族との時間にもっとお金を使おう』と伝えたいのです」

「リープモーターは、最高水準の装備を備えた製品を(手頃な)価格で提供します。妥協はありません。唯一の妥協点は、フロントに新しいエンブレムがあることに慣れていただく必要があるということです。ただし、エンブレムの背後には、世界第4位の自動車メーカーであるステランティスが控えています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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