ロードテスト キア・Xシード ★★★★★★★☆☆☆

2019.11.30

サマリー

欧州で韓国車の評価を上げているキアのCセグメントに、クロスオーバーモデルが加わりました。ルックスや質感は向上著しく、エンジンの熟成も進んだ印象。とはいえ、走りもインテリアもワクワク感は乏しいものでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★☆☆☆☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★☆☆☆☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆
快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆
購入と維持 ★★★★★☆☆☆☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★☆☆☆

はじめに

もし、現行シードのデザインやエルゴノミクス、確かな走りが、キアが量販ハッチバックのメーカーとして欧州各社に近づいたと見てもいいだろうことを示しているとすれば、今回のXシードは欧州の顧客層のまさに今の好みを捉えたクルマだといえる。

言い過ぎだと思うなら、こんな事実を思い出してほしい。巨大市場である小型車セグメントは今や、販売台数の実に半分程度をクロスオーバー的なものに占められているのだ。であれば、Xシードは市販しないという手はないような、ユーザー待望のクルマである。


その名が示すとおり、引き上げられた地上高とタフさを増したルックスを持ちながら、寸法はCセグメント級。中型SUV、キアでいえばスポーテージの比較対象としても説得力のあるモデルだ。

われわれが知りたいのは、まずこのクルマが、スペックシート通りの実力を備えているのかということ。次に、これがキアにとって、欧州でのビジネスでどれほど重要な商品たり得るのかということである。

この韓国のメーカーは、欧州での躍進著しい。スロバキアに自社工場を、フランクフルトにデザインセンターを構え、この地のマーケットの嗜好により適合するクルマ造りを進めている。しかし、同業他社と同じく、近い将来にはEVやPHVの投入が必要となるはず。現時点では、そうした電化技術の恩恵に、ユーザーはまだ疑いの目を向けているとしてもだ。

その点では、Xシードの狙いはシード一門が担うキアのボトムレンジを強化するだけではない。どちらかといえば抵抗感の薄いプラグイン仕様を年内に登場させ、キアにおけるバッテリー動力モデルの比率を拡大して、2020年基準の厳しいCO2排出量目標への適合を目指すのも目標だ。もっとも、基本的な出来栄えが低ければ、電化モデル促進も絵に描いた餅に過ぎなくなってしまうのだが。

 
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