【WRC前提の3ドア】トヨタGRヤリス・プロトタイプ 新開発1.6L 3気筒ターボ 後編

2020.01.03

サマリー

ヤリスの姿をした4輪駆動のラリーマシン、トヨタGRヤリスが2020年末に登場する見込みです。AUTOCARでは一足先に、ポルトガルのサーキットでプロトタイプの試乗を許されました。

もくじ

新開発の3気筒1.6Lターボは250ps以上
ラリードライバーが望むであろう仕上がり
価格はシビック・タイプR並みの可能性も
番外編:グループBとは異なる今のWRCマシン
トヨタGRヤリス・プロトタイプのスペック

新開発の3気筒1.6Lターボは250ps以上

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
トヨタGRヤリスに搭載される新しい3気筒エンジンは重量を軽くし、効率を高めることを重視して開発された。開発チームを率いた齋藤尚彦によれば、量産の1.6Lユニットの中でも最も軽量なエンジンだという。最高出力は250ps、最大トルクは35.6kg-m以上は出るというが、あくまでも現状の値ではある。

トランスミッションは6速MTのみで、ATの用意はない。重量を軽くし、運転の楽しさを引き出すためだ。4輪駆動で、トルクはすべてのタイヤへと伝えられる。

トヨタGRヤリス・プロトタイプ
トヨタGRヤリス・プロトタイプ

このGRヤリスの4輪駆動システムは、重すぎるという理由で、今どきでは珍しくセンターデフを備えていない。そのかわりリアデフの手前側に高性能なカップリングを備え、トルク制御を行う。

ドライバーは前後のトルク配分を3段階から選択できる。ノーマルはフロント60%でリア40%。スポーツでは30:70、トラックでは50:50となる。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式だが、リアはダブルウイッシュボーン式。標準のヤリスはトーションビーム式となっている。

多くのホットハッチ・ライバルと異なり、車高調整機能は備わらない。これも車重を軽くするため。ブレーキはフロントが18インチの4ポッド・キャリパーで、リアが16インチの2ポッド・キャリパーとかなり大きい。

ブランクのあったトヨタはハイパフォーマンス・モデルの開発手法を再習得する必要があり、GRヤリスの開発ドライバーの育成にも時間がかかったそうだ。3名の2018年のWRCドライバーも含めて。

 
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