【走りは、ベテランの味】グランエース試乗 価格/サイズ/内装/アルファードとの違いを評価

2020.02.02

サマリー

トヨタ・グランエースに試乗。サイズのわりに、取りまわしは良好。6人乗り、8人乗りを検証します。アル/ヴェルに対する優位点とは?

もくじ

どんなクルマ?
数字で見る内装
ふつうに走れば「ベテランの味」
気になる大きさ/ディーゼル音は?
後席へ 「プレミアム」の2/3列目
8人乗り 「G」は?
先進安全装備で比べると……
「買い」か?
トヨタ・グランエース 試乗車スペック

どんなクルマ?

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
photo:Keisuke Maeda(前田恵介)

プロモーションビデオではコンサート会場に向かうジャズカルテットの姿が映し出される。楽器は別送か? というのはご愛敬だが、最後までドライバーや前席は映らない。東京モーターショーに参考展示された時からVIP送迎車と思っていたが、まったく以てその通りのPVである。

1BOX型の大きな車体(全長×全幅×全高:5300×1970×1990mm)からすれば、パッケージングの特徴はビッグキャビン。余裕の空間をゆったりと使った「贅」がセールスポイント。

8人乗りとなるグランエースG
8人乗りとなるグランエースG

基本線ではそんな感じなのだが、スペース効率を追求したモデルではない。

全長はハイエースのスーパーロングに迫る5.3m。全幅、全高は2m近い。スタイルは絞り込みの少ないボックスデザインであり、ミニバン最上位のアル&ヴェル(アルファード/ヴェルファイア)より文字通り一回り大きい。

数字で見る内装

しかし、室内長はアル&ヴェルより約10cm長いだけ。室内幅はプラス15cmだが、室内高はマイナス11cm。キャビン容量をして圧倒的に広いとは言い難いのだ(プレミアムの室内長/幅/高:3290/1735/1290mm)。

スペース効率が意外と悪いのは車体設計によるもの。駆動方式はFR。エンジンはボンネット内に置かれている。

6人乗りとなるグランエース・プレミアムのエグゼクティブ・パワーシート(電動オットマンを展開)
6人乗りとなるグランエース・プレミアムのエグゼクティブ・パワーシート(電動オットマンを展開)

キャブオーバーレイアウトのハイエースと比較すれば一目瞭然だが、ボンネット長は丸々キャビン長から差し引かれる。

ストレートラダー状にしたフロア骨格とリアリジッドアクスル、大径タイヤなどもスペース効率面ではハンデ。パワートレインはハイエースにも採用されている2.8Lディーゼルと6速AT。これもけっこう嵩張る。

だから車体寸法も大きくなってしまったとも言えるのだが、プロ用途向けのタフな設計と「おもてなし」の高次元での両立を図った結果でもあるのだろう。

 
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