ロードテスト メルセデス・ベンツ GLS ★★★★★★★☆☆☆

2020.02.22

100字サマリー

SUVのSクラスといったポジションが期待されるGLS。初代GLから数えて3代目となる巨大な4×4は、豪華さと快適さに走破性も備え、人気作とはなりそうですが、GクラスやSクラスほどスペシャルではありませんでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★☆☆☆
快適性/静粛性 ★★★★★★☆☆☆☆
購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
スペック
結論

はじめに

3世代を数えるまでになったメルセデス・ベンツGLSは、高級車は絶対的に大きいことがいいことだと疑いもなく信じているひとびとにとっての風変わりな偶像のようなものとなっている。

もっとも、車名ははじめからGLSだったわけではない。初代はGLと銘打たれ、2006年に発表。MLクラスのシャシーをストレッチした大人7人が座れるSUVという成り立ちで、アメリカ・アリゾナ州のタスカルーサ工場を成立させるための生産台数拡大に貢献した。


しかし、いまや所期の目的を達成した。また、身内のGクラスを別にすれば13年前には存在しなかったような、レザー内装をおごった1000万円級の高級4×4が多数出現している。

そんな状況で、メルセデスがこのクルマの信条やポジショニングを再定義する必要があるだろうか。BMW X7は、メルセデスが挑む相手として意識すべきモデルの代表格といえるのだろうか。

メルセデス最大のSUVが存続する意義を確固たるものにするためには、どのような道をたどるべきか。おそらくはこの手のクルマが売れ続けるであろうグローバル市場の現状にあっては、これまでの路線をひたすら突き進めばいいのだろうか。

新たなGLSクラスを企画するにあたり、そうしたすべての疑問はもちろん、もっと多くをメルセデスの商品プランナーたちは検討したはずだ。結果として、誕生した新型GLSは、彼らの言葉を借りれば革新よりも進化と表するのがふさわしいものとなった。

いうなれば、方向性はこれまで通りだ。そこに、進歩した広さと快適性、豪華さを加えたのがX167型GLSクラスということになる。

英国に導入されるのは、6気筒ディーゼルを積んだGLS 400dのみ。今回のテスト対象となるのはもちろんこのグレードだ。先代からの進化ぶりがいかほどのものか、じっくり検分していこう。

 
最新試乗記