プジョーのボス、インタビュー 日本/イギリスで見たアンパラトCEO

2019.03.31

サマリー

プジョーのジャン・フィリップ・アンパラトCEO。ブランドを立て直し、記録的な利益を生み出した立役者です。気取らない人柄ながら、業績回復に情熱を注ぐカーガイをクロプリー編集長がインタビュー。来日レポートも。

もくじ

プジョーを5年で立て直した気鋭
「スター選手ではありません」
一貫性を持って見定め、評価する
プジョーを表現する208と508 PSE
厳しい環境規制への準備は整っている
番外編:アンパラトCEOへの一問一答と略歴
アンパラト来日 日本で見た人物像

プジョーを5年で立て直した気鋭

例えば、読者の家族で、年間数百万台を生産する自動車メーカーを共同所有しているとしよう。同族系企業にとって成功のカギを握る、クルマのハブ(車軸)のようなポジションに誰かを起用する必要が出てきたら、どんな人物を選ぶだろうか。オリジナリティが重視される分野において、未来の発展を導くために。

こんな疑問が、PSAグループの本社を歩いていて思い浮かんだ。パリの郊外にそびえるガラス張りの建物には、今日まで2年半に渡ってプジョーのCEOを務めている、52歳になったジャン・フィリップ・アンパラトのオフィスがある。彼に会うのは初めてだが、噂は以前から耳にしていた。PSAグループの最高経営責任者であるカルロス・タバレスと、プジョー家一族が選出したアンパラトは、プジョーの自動車製造分野を歴史的な規模で拡大し、復活させた人物。2013年には破産寸前といわれた企業を立て直し、2017年-2018年期では記録的な収益を生み出した。アンパラトを知るひとは、よく出会うようなCEOとはまったく異なる雰囲気を持ったひとだと話していた。

実際に話してみると、すぐにそれが本当だと気付いた。大きくて目立つ、というのも本当だ。アンパラトは高身長で堂々としているが、それだけではない。大きな声で話すが、面白いと感じるとすぐに笑うし、身振り手振り、ジェスチャーもかなり大きい。社交辞令のような様子見の質問は不要で、本題の質問に答えることも楽しんでくれる、とても気さくな人柄だった。

彼の足はコーヒーテーブルの上に自然に伸びる。その姿勢が楽だからだ。ジャケットも着ていない。しかし、プジョーのビジネスの話題に入ると雰囲気が変わった。わたしは事前に下調べしていたが、アンパラトは初めに南フランスで過ごした幼少期の話から始めた。バイクとアルファ・ロメオが大好きな家族だったそうだ。「わたしは、かなりイタリア人寄りだと思います。話すと長くなりますが」 大学を卒業し、徴兵にも参加した後に社会人となった彼は、黒いプジョー205 GTiと出会ったことで、クルマに対する想いが大きく変わったという。

 
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