英国で掘り出し物を発見

ジャガーEタイプ　登録1969年　走行12万3260km　価格4万ポンド（572万円）

北米仕様のシリーズ2で、2＋2。乗って楽しむべき状態のクルマ。完璧とはいえないものの、内容は悪くない。

もとは黒色のボディだったが、オリジナルペイントには艶が残っている。サイドシルに溶接の痕があり、サビも少し浮いている。だがフロアやトランク部分の状態は良い。ドアの下部にも小さなサビが何箇所か出ている。

鮮やかなボディは、全体的に状態が良い。ホイールは最近交換されており、大きめのミシュラン製タイヤは、溝も充分。

インテリアのレザーはオリジナル。一部の内装部品は交換されているようだ。

キャブレターはリビルトされ、マスターシリンダーやファン、コイルは新品に交換してある。エアフィルターは付いているが、写真では外されているとのこと。

走りの状態はかなり良い。タペットノイズは最小限で、ギアチェンジのフィーリングも素晴らしい。乗り心地も良好。レブカウンターは動かないが、油圧は35psiで安定。水温も正常範囲内の低い方を保つ。ブレーキは、販売前に新しいキャリパーに交換されている。

車検も残り、オリジナルのハンドブックとサービスマニュアルも付いている。ほとんどこのまま手を加えることなく、走りを楽しめるコンディションといえそうだ。

オーナーの意見を聞いてみる

「6年前までは、クラシックカーは所有しておらず、オーナーズクラブにも入っていませんでした」　と話すのは、ジャガーEタイプのオーナー、ピーター・ゲルストロム。

「ある時、10代の時から見た目が好きだった、ジャガーEタイプを購入すると決意したんです。どの年代に価値があるのか知識はありませんでしたが、ヘッドライトカバー付きのものが良いと思いました。ボディは赤色が希望で、インテリアはタンです」

「このクルマが売られていたのは、リッチフィールドのディーラー。専門家にお願いして、状態を確認してもらいました。いくつか簡単な修理が必要だとわかりましたが、調子は悪くなく、購入を決めました」

「信じられないほど状態が良く、本当にラッキーでした。（コンロッドを支える）ビックエンド・ベアリングが購入後数ヶ月で故障しましたが、ディーラーの保証で修理してもらえました」

「この車を購入してから32,000kmほどをドライブしています。これまで、パタゴニアにオーストラリア、ポーランド、スペイン、ギリシャ、アルプス、ピレネーなどを走りました。旅行のたびに整備を加えるので、素晴らしい状態を保てています」

画像　ジャガーEタイプ　全25枚