ダイハツ前年6割超減の打撃大きく 1月期の新車販売は17か月ぶりに前年割れ

公開 : 2024.02.05 07:05

リバウンド消費の停滞、豊田自動織機不正 今後にも不安要素捨てきれず

1月期の新車販売の動向に関して業界団体の関係者は、「認証申請における追加不正行為の判明に伴って全車の出荷を停止しているダイハツの影響で、本年1月期は前年同月比12.4%減と、17か月ぶりに前年実績を下回った。全体で見てもマイナスとなったブランドが多く、コロナ禍による低迷から脱した『リバウンド消費』が一巡して停滞色が強まった可能性がある」と解説する。

 今後については、「新車の需要は新型車を中心に堅調なものの、前述した停滞色の強まりもあり、新車販売は予断を許さないところ。また、豊田自動織機の自動車用ディーゼルエンジンの認証不正に伴ってハイラックスランドクルーザー、ハイエース/ボンゴブローニイバン(マツダ)、ダイナ/デュトロ(日野)などが出荷を停止することも、新車販売台数の面で影響が出るだろう」

トヨタ・ハイエース
トヨタ・ハイエース

「一方、ダイハツが生産するトヨタ・プロボックスとマツダ・ファミリアバンが2月12日より生産を再開し、また軽乗用車および軽商用車の10車種の出荷停止の指示が解除されて今後出荷・生産再開を実施する予定であることから、今春以降はマイナスの割合が縮小するものと思われる」と指摘した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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