新型ミニ・クーパー 大幅進化、英国価格は約415万円から 204馬力の「S」も設定

公開 : 2024.02.08 06:05

第4世代となるミニ・クーパー(3ドア)が英国導入、価格は2万2300ポンド(約415万円)から。春に納車開始へ。現行車を大幅アップグレードし、1.5L 3気筒のクーパーと2.0L 4気筒のクーパーSを設定。

新デザインのクーパー登場 英国では春に納車へ

BMW傘下のミニは、新型クーパーのガソリンモデルを欧州で発表した。英国価格は2万2300ポンド(約415万円)から、納車は今春に開始予定だ。

新型クーパーは、BMWが2000年にブランドを再始動させて以来、ラインナップの主力となってきた3ドア・ハッチバックの第4世代にあたる。

新型ミニ・クーパーS
新型ミニ・クーパーS    ミニ

デザインは1959年の初代ミニからインスピレーションを得たとされ、先に発表されたEVモデルとよく似ているが、その中身はまったく異なる。

EVモデルがEV専用プラットフォームをベースにしているのに対し、ガソリンモデルは現行車を大幅にアップデートしたものだ。実際、現行と同じターボチャージャー付きガソリンエンジンが用意されるが、出力は大幅に向上している。

エントリーグレードのクーパーCでは、最高出力156psの1.5L 3気筒を搭載し、0-100km/h加速は7.7秒(現行より0.4秒速い)となる。

クーパーSでは最高出力204psの2.0L 4気筒を搭載する。0-100km/h加速は6.6秒と変わらない。

全車AT(オートマチック・トランスミッション)のみの設定となる。ミニは現行車を最後に、MTを廃止する方針だ。

ミニは「俊敏なハンドリング、ドライビング・プレジャー、安全性、快適性」を追求したという。

円形タッチスクリーン採用 シンプルなインテリア

インテリアは、有機ELインフォテイメント・ディスプレイを中心としたミニマルなダッシュボードが特徴だ。このディスプレイは市販車初の円形有機ELタッチスクリーンであるとされ、画面上部に速度や燃費などの重要情報、下部にメニューバーが表示される。

エアコン操作の大部分もディスプレイから行うが、フロントとリアウィンドウのデフロスター用の物理ボタンは残されている。

新型ミニ・クーパーS
新型ミニ・クーパーS    ミニ

ギアセレクターはセンターコンソールからディスプレイ下のパネルに移され、ハンドブレーキボタン、ターンキースターター、ドライビングモードセレクター、オーディオコントロールダイヤルと並んでいる。

トランク容量は210Lで、現行の3ドア・ハッチより1L少ない。

クーパーCの英国価格は2万2300ポンド(約415万円)からで、現行のエントリーグレードのクーパーと同等である。クーパーSは値下げされ、2万6700ポンド(約500万円)からとなった。

参考までに、EVモデルのクーパーEと価格は3万1945ポンド(約600万円)、クーパーSEは3万3445ポンド(約620万円)から。

また、5ドア版と高性能のJCW(ジョン・クーパー・ワークス)は年内に、ソフトトップ・コンバーチブルは2025年に登場する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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