1車種で最大9件? 2023年に欧州でリコールが多かったモデル 上位17車種

公開 : 2024.02.18 18:05

2023年に欧州で5件以上のリコールが発生したクルマは17車種。BMW、メルセデス、ランドローバーのほかステランティス(旧PSA)などでリコールが多かった。

2023年、欧州で5件以上リコールが発生した車種

2023年、欧州市場で販売される46ブランド、249車種について283件のリコールが報告された。車種によっては、複数のリコールを届出たものもある。

ここでは、欧州のリコール照合サイト「Car-Recalls.eu」のデータを基に、過去1年間で5件以上のリコールが発生した17車種を紹介する。

メルセデスやランドローバーのほか、特にステランティス系でリコールが多かった。
メルセデスやランドローバーのほか、特にステランティス系でリコールが多かった。

なお、リコール制度は国や地域によって内容が大きく異なる。ここで紹介するリコールの件数が、車種やブランドの品質に必ずしもつながるものではない。

BMW 2シリーズ – 5件のリコール

2シリーズは昨年、ステアリング、エアバッグ、シートベルトに関する不具合でリコールが発生した。また、2シリーズ・アクティブツアラー(写真)では、側面衝突時にドアが開く可能性があるとして、これを修正するためにリコールとなった。

BMW 2シリーズ - 5件のリコール
BMW 2シリーズ – 5件のリコール

シトロエンベルランゴ – 5件のリコール

ベルランゴは、排ガスの増加につながる可能性のあるソフトウェアエラー、タイヤの誤った装着、ヒューズボックスの不具合、真空ポンプの不具合、エンジン火災の危険性に対処するためにリコールが出された。

シトロエン・ベルランゴ - 5件のリコール
シトロエン・ベルランゴ – 5件のリコール

DS 3 / DS 3クロスバック – 5件のリコール

排ガスの増加、真空ポンプの故障、燃料漏れ、ショートにつながる可能性のあるソフトウェアエラーに対処するため、リコールを届出。旧型DS 3(2009~2017年モデル)は、エアバッグの不具合の可能性があるためリコール。

DS 3 / DS 3クロスバック - 5件のリコール
DS 3 / DS 3クロスバック – 5件のリコール

オペル・アストラ – 5件のリコール

排ガスの増加につながる可能性のあるソフトウェアエラー、シャーシのボルト締め、シートベルト、サイドドアが適切に閉まらない不具合に対応するためリコールを届出。

オペル・アストラ - 5件のリコール
オペル・アストラ – 5件のリコール

プジョー・パートナー – 5件のリコール

パートナーは、兄弟車のシトロエン・ベルランゴと同じリコールに見舞われた。排ガス増加につながる可能性のあるソフトウェアエラー、不適切なタイヤの装着、ヒューズボックスの不具合、真空ポンプの不具合、エンジン火災の危険性に対処するためにリコールが出された。

プジョー・パートナー - 5件のリコール
プジョー・パートナー – 5件のリコール

メルセデス・ベンツCクラス – 6件のリコール

窓ガラスが誤って脱落するおそれ、配線の固定が不適切で火災につながるおそれ、燃料漏れ、フロントバンパーの発泡材が不適切といった問題からリコール。旧型Cクラスについては、接着剤の不適切な使用(2000~2010年モデル)、ステアリングブロックボルト(2010~2017年モデル)がリコールの原因となった。

メルセデス・ベンツCクラス - 6件のリコール
メルセデス・ベンツCクラス – 6件のリコール

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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