ポルシェ・カイエン 詳細データテスト 無駄なアシストのないV8 クラス最高水準のドライバビリティ

公開 : 2024.03.09 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

ダッシュボードは、デジタル機器がかなりの面積を占めている。さらに1061ポンド(約20万円)払えば、10.9インチの助手席側達ディスプレイも追加できる。しかし、どれも収まりは自然だ。たしかに、最初はピクセルの壁と対峙するような気分だが、それはメルセデスGLEでも同じだ。おそらく、12.3インtのセンター画面がダッシュボード埋め込み式で、視線よりだいぶ低い位置なので、あまり気にならないかもしれない。

解像度はすばらしく鮮明で、ホーム画面のカスタムも簡単。アイコンはちょっと子供っぽいが、大きくて使いやすい。

デジタル画面を多用しながら、自然にレイアウトされたインテリア。メニューのカスタマイズはしやすく、操作性に優れる。
デジタル画面を多用しながら、自然にレイアウトされたインテリア。メニューのカスタマイズはしやすく、操作性に優れる。

Apple CarPlayとAndroid Autoは標準搭載。SpotifyやApple Musicは、ポルシェのOS上で、QRコードを読み込む必要がある。ダッシュボード下部のフタ付き小物入れの中に2口、後席側に2口、それぞれUSB−Cポートを設置。小物入れには、冷却機構を備えたワイヤレス充電器も備わる。

燈火類

標準装備のマトリックスヘッドライトはおみごと。コマンドポジションと相まって、クリアで正確に遠くまで照らすフルビームが視界を確保してくれる。

ステアリングとペダル

ペダルのサイズは上々で、間隔も絶妙。ドライバー志向のSUVという開園のポジショニングを損ねるものはなにもない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事