バッテリー更新で最長600kmに! テスラ・モデルY ロングレンジへ試乗 感動の自律運転システム

公開 : 2024.10.28 19:05

自律運転システムの有能ぶりに感動

今回は、朝のラッシュ時間に約110kmほどを走らせてみた。デフォルトのドライブモードのまま、エアコンをオンにした状態での電費は5.4km/kWhとなった。別の日に同行程をチル・モードでこなしたところ、5.6km/kWhへ改善した。

カタログ値の航続距離へ近づけるには、エアコンをオフにし、かなり穏やかな気持で運転する必要がある。とはいえ、グレートブリテン島ではテスラの急速充電器、スーパーチャージャーが普及している。250kWという電力で、駆動用バッテリーを満たせる。

テスラ・モデルY ロングレンジRWD(英国仕様)
テスラ・モデルY ロングレンジRWD(英国仕様)

筆者が感動したのは、最高水準といえる自律運転システム。高度な車線維持支援やアダプティブ・クルーズコントロールが融合し、車線変更も安全に完了してくれる。大雨のような荒天時は、機能しなくなるようだが。

アップデートを受けた、モデルY。訴求力が大幅に強化されたとまでは、いえないかもしれない。だが僅かな価格上昇で、さらに長い航続距離を獲得している。多くのドライバーにとって、一層魅力的なバッテリーEVになったことは間違いないだろう。

◯:優れた動力性能と航続距離、急速充電能力 ボディサイズ以上に広々とした車内
△:乗り心地や静寂性は余り良くない 少し困るほどタッチモニターへ集約された車載機能の操作

テスラ・モデルY ロングレンジRWD(英国仕様)のスペック

英国価格:4万6990ポンド(約902万円)
全長:4750mm
全幅:1920mm
全高:1624mm
最高速度:217km/h
0-100km/h加速:5.9秒
航続距離:600km
電費:6.4km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1884kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:75.0kWh(予想)
急速充電能力:−kW
最高出力:346ps/6000rpm
最大トルク:42.7kg-m/500rpm
ギアボックス:1速リダクション(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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