【スーパーカー・オークションは大盛況】2台のGTRが話題に!ディアブロGTRとGTR 50イタルデザイン、気になる結果は?

公開 : 2025.01.17 11:45

日本を代表するコレクターズカー専門のオークションハウス『BHオークション』が、2025年シーズンの幕開けとなる『スーパーカー・オークション』を開催しました。上野和秀がレポートします。

スポーツモデルとクラシックモデルも含む、レアな22台を用意

日本を代表するコレクターズカー専門のオークションハウスである『BHオークション』が、2025年シーズンの幕開けとなる『スーパーカー・オークション』を東京ベイシティサーキットで開催した。

オークションはその名のとおりスーパーカーをメインとしたラインナップを用意。そのほか人気のスポーツモデルとクラシックモデルも含む、レアな22台が用意された。

ランボルギーニ・ディアブロGTR(左)、GT-R 50イタルデザイン(中)という2台のGTRが話題に。
ランボルギーニディアブロGTR(左)、GT-R 50イタルデザイン(中)という2台のGTRが話題に。    上野和秀

今回のスーパーカー・オークションで注目を集めたのが2台のGTRだった。ひとつはワンメイクレースのスーパートロフェオ用に30台のみが製作された、レーシングバージョンの『ランボルギーニ・ディアブロGTR』だ。

18/30のプレートが備わる18番目に製作された個体で、ドイツにデリバリーされたのちアメリカに渡る。2011年に日本のコレクターが入手し、今回の出品となったのである。

歴代のコレクターにより完璧なコンディションに保たれ、コンクールデレガンスやイベントに姿を見せるだけだったため、マイレージは5770kmを刻むに過ぎない。

もう1台は、日産GT-Rとイタルデザインがそれぞれ50周年を迎えたことを記念に限定19台で製作された『GT-R 50イタルデザイン』だ。国内未登録で走行はデリバリマイルといえる213kmを示していた。

GTR対決はディアブロが勝利

今回のスーパーカー・オークションは1月10~11日の日程で行われ、両日はプレビュータイムとされ、11日の16時からオークションがスタート。22台が出品される予定だったが、直前で1台が出品取り下げとなり21台で入札が始まった。

1台目のGTRとなるランボルギーニ・ディアブロGTRは、オークションの2番目に登場。30台のみが作られレース用だけに、ストック状態の個体は入手が難しいモデルであることに加え、素晴らしいコンディションに保たれていた。それだけにオークションが始まると入札がヒートアップし、最終的に予想落札額を上回る1億2210万円(落札手数料、消費税を含む、以下同様)で落札された。

2000年式ランボルギーニ・ディアブロGTRは1億2210万円で落札。
2000年式ランボルギーニ・ディアブロGTRは1億2210万円で落札。    上野和秀

一方の日産GT-R 50イタルデザインは、絶対的な希少性は高いのだが、GT-Rというブランドに対してコレクターの間での評価が固まっていないためか、様子見の気配になっていたようだ。また予想落札額が2億4000~2億9000万円と高額で、スタート額も1億5000万円ということもあり、今回は流札に終わってしまった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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