史上最高のハイパーカー 52選(後編) フェラーリ・ラ フェラーリからマクラーレンW1まで

公開 : 2025.01.19 18:45

アポロ・アロー(2016年)

前述したグンペルトを覚えているだろうか? 灰の中から復活した同社は新しいオーナーの手に渡り、アポロへ改名。新型ハイパーカーのアローを投入した。1000psの4.0L V8エンジンを搭載し、0-100km/h加速を2.9秒という目も眩むような速さで達成できるという。 アポロはさらなる新型車の開発に取り組んでいるが、次こそは長く続いてほしいものだ。

アポロ・アロー(2016年)
アポロ・アロー(2016年)

ケーニグセグ・レゲーラ(2016年)

ガソリンと電気モーターのハイブリッド車で、1500psの出力と204kg-mのトルクを発揮し、150-250km/h加速タイムで3.9秒するという、あきれるほど強力なクルマだ。生産台数は80台に限定されるが、これはケーニグセグにとっては多いほうだ。最高速度は410km/hとされている。

ケーニグセグ・レゲーラ(2016年)
ケーニグセグ・レゲーラ(2016年)

リマック・コンセプト・ワン(2016年)

電気のみで走るEVだが、だからといってこのリストにふさわしくないというわけではない。何しろ、コンセプト・ワンは1088psのパワーを誇り、0-97km/h加速を2.6秒でこなし、最高速度は355km/hに達すると言われている。しかし、V8エンジンの甲高いサウンドは聞こえてこない。

ハイパーカーと呼ぶにふさわしい初の完全EVであるという点で、コンセプト・ワンの存在意義は大きい。そしてご存知の通り、これは始まりに過ぎない。

リマック・コンセプト・ワン(2016年)
リマック・コンセプト・ワン(2016年)

SSCトゥアタラ(2017年)

最初のモデルが最高速度410km/hの性能を持つなら、その続編にはかなり特別なものを考え出さなければならない。そして、SSCが投じたトゥアタラはまさにそれを実現した1台である。

このカーボンファイバー製のハイパーカーには、1350psの6.9L V8ツインターボエンジンが搭載され、最高速度は444km/hと謳われた。しかし、E85燃料を使えば最高出力は1750psへと引き上げられるという。

SSCトゥアタラ(2017年)
SSCトゥアタラ(2017年)

2020年、米国の高速道路を閉鎖して行われたチャレンジ走行では、往復の平均速度508km/hを記録。世界最速の量産車として大々的に喧伝されたが、後に測定方法やデータに誤りがあるとして撤回。2022年に改めてテストしたところ、475km/hを達成した。これでも十分過ぎる速さだが、500km/hの壁は越えられなかった。

マクラーレン・セナ(2018年)

2017年12月に発表されたセナは、マクラーレンで3度のF1チャンピオンに輝いた伝説のドライバー、故アイルトン・セナへの敬意を表している。マクラーレン720Sをベースに、同じく4.0LのツインターボV8エンジンを搭載するが、車両重量は1198kgと、239kg軽量化され、最高出力は800psに向上している。最高速度は340km/h。

500台の生産枠は完売し、2018年後半に納車が開始された。サーキット専用バージョンのセナGTRは、出力が825psに強化され、250km/hで1000kgのダウンフォースを生み出す空力特性を備えている。

マクラーレン・セナ(2018年)
マクラーレン・セナ(2018年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事