史上最高のハイパーカー 52選(後編) フェラーリ・ラ フェラーリからマクラーレンW1まで

公開 : 2025.01.19 18:45

アストン マーティン・ヴァルキリー(2019年)

この新型ハイパーカーは、コスワース製の6.5L自然吸気V12エンジンを搭載し、1014psを発揮する。さらに、リマック製のハイブリッドシステムがパワーを増強している。150台が生産され、価格は320万米ドル。

それでも物足りないという人のために、AMRプロ(写真)も用意された。これは、1100ps超の出力を誇るサーキット専用モデルで、アストン マーティンはこれをベースにしたマシンを2025年からル・マン24時間レースに投入する計画だ。

アストン マーティン・ヴァルキリー(2019年)
アストン マーティン・ヴァルキリー(2019年)

メルセデスAMGワン(2019年)

2017年のフランクフルト・モーターショーでルイス・ハミルトンとともに紹介されたAMGワンのスペックは驚異的だ。まず、搭載されるのは1.6L V6ハイブリッドエンジンと小ぶりな印象だが、これはハミルトンが週末にF1サーキットで運転するマシンと同じもので、1000psを超えるパワーを発揮する。

0-100km/h加速タイム6.0秒、最高速度350km /h以上という性能が約束され、275台の生産予定に対して、顧客から1100件の予約注文を受けた。

メルセデスAMGワン(2019年)
メルセデスAMGワン(2019年)

マクラーレン・スピードテール(2019年)

セナの発売だけでは満足せず、マクラーレンは2017年後半に新型の3人乗りハイパーカー、スピードテールを発表した。今回は、伝説のマクラーレンF1の正統な後継車となる。

生産台数もF1と同じ106台に限定される。堂々の最高速度400km/hを目指し、ハイブリッドで強化されたツインターボV8エンジンを搭載した。価格は約200万ポンドとアナウンスされたが、あっという間に完売した。

マクラーレン・スピードテール(2019年)
マクラーレン・スピードテール(2019年)

ケーニグセグ・ジェスコ(2020年)

2019年のジュネーブ・モーターショーで発表されたジェスコは、ケーニグセグがアゲーラRSの後継車として開発したモデルである。最高出力1600ps、最大ダウンフォース1000kg、目標最高速度480km/hという性能が話題となった。

生産台数は125台のみで、価格は税抜きで300万ドル弱から。

ケーニグセグ・ジェスコ(2020年)
ケーニグセグ・ジェスコ(2020年)

ガソリンマニアにとっては嬉しい1台だろう。電気仕掛けのお調子者はいない。鍛造クランクシャフトとツインターボチャージャー、そしてラグを減らす最新式のエアインジェクション・システムを備えた、古き良きV8エンジンが搭載されている。

レギュラーガソリン(オクタン価95)使用時は1280ps、エタノール混合燃料のE85使用時は最大1600psを発揮する。最大トルクは153kg-mである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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