スマート 新型4ドア・セダン「#6」年内発表へ ブランド史上最速を実現

公開 : 2025.02.17 06:25

スマートはフラッグシップモデルとして新型「#6」を今年後半に発表予定だ。ブランド初のセダンで、高性能のブラバス仕様では最高出力630psを超えると予想されている。

630馬力超のブラバス仕様も導入か

スマートは、新型の4ドア・セダン「#6(ハッシュタグ・シックス)」を今年後半に発表する予定だ。ブランド史上最速かつ最先端のフラッグシップモデルで、630ps超のパワーを秘めた高性能バージョンも設定される。

テスラモデル3とほぼ同等のサイズで、ライバル車として位置づけられるだろう。航続距離に重点を置いて設計されるため、滑らかなボディ形状が特徴となりそうだ。

スマートにとって初のセダンモデルの投入となる。(写真は#3)
スマートにとって初のセダンモデルの投入となる。(写真は#3)

AUTOCARが入手した情報によると、最も効率的な仕様では「800kmをはるかに超える」航続距離を実現できるという。ただし、この数値は中国CLTCテストサイクルに基づいたものだ。欧州で使用されているWLTPサイクルでは、モデル3ロングレンジRWDの700kmに近い数値が期待される。

2025年後半に公開された後、2026年初頭に欧州で販売開始予定だ。

主にEVとして開発されているが、EVがまだ普及していない市場での対応策として、PHEV版も投入される。

#6のスタイリングは依然として秘密に包まれているが、スマートの現行モデルと同様に、デザイン責任者カイ・シーバー氏が率いるメルセデス・ベンツのチームによってデザインされている。

そのため、ブランド初のセダンではあるが、現行の#1、#3、#5と同様の流線型ルーフラインとディテール、表面処理を採用すると見られている。

ベースには吉利汽車が開発したPMA2+プラットフォームを採用する。このプラットフォームは、ポールスター4などで使用されるEV向けのSEA(Sustainable Experience Architecture)から派生したものである。

PMA2+は、400Vと800Vの電気アーキテクチャーを使用することができ、後者は#6で最大400kWの充電能力を実現する予定だ。

中国にあるスマート本社に詳しい関係者によると、パワートレインの出力は#5とほぼ同じで、シングルモーター後輪駆動モデルは最大340ps、デュアルモーター四輪駆動モデルは最大605psになるという。

さらに、テスラ・モデル3パフォーマンスに対抗する高性能のブラバス仕様も登場するだろう。四輪駆動で最高出力647psを誇り、0-100km/h加速3.5秒以下、最高速度200km/hに達すると予想されている。

バッテリーは、400Vの後輪駆動モデルには75kWhのLFPユニット、800Vの後輪駆動および四輪駆動モデルには100kWhのNMCユニットが搭載される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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