2025年版 タフ&乗り心地もいいピックアップトラック 10選 運転の楽しさを求める時代に

公開 : 2025.02.16 18:05

2. トヨタハイラックス

デザイン:7点 インテリア:6点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:5点 コスト:9点
長所:これまでのハイラックス同様、便利で頑丈 手頃な価格と控えめなスタイル オフロード性能もまずまず
短所:オンロードでの乗り心地は悪い もっと速くてもいい レンジャー・ラプターのような悪路向けの減衰力は備えていない
最大の特徴:コストパフォーマンス

ハイラックスはトヨタのラインナップの中でも長年にわたって販売されている車種であり、多用途で信頼性が高く、頼りになるという評判を得ている。また、欧州での販売において、レンジャーに唯一対抗するピックアップトラックでもある。

2. トヨタ・ハイラックス
2. トヨタ・ハイラックス

グレードに関わらず、ハイラックスは快適で、内装も充実している。乗り心地やハンドリングも一定の洗練度を備えているが、ツーリングの快適性やボディコントロールの面ではレンジャーに及ばない。風切り音やロードノイズも大きい。

英国では最高出力150psの2.4Lエンジンまたは204psの2.8Lが選べる。

2つのエンジンの中では2.8Lが優れており、その積載量を考慮すると、実用性能と洗練性の高さにおいて十分なレベルにある。

また、レンジャー・ラプターの対抗馬となるハイラックスGRスポーツというモデルもある。優れたサスペンションとアグレッシブなスタイリングを備えているが、標準車と同じ2.8Lエンジンを搭載しているため、フォードのようにオフロードを走るには適していない。

荷台の積載能力は大半のライバル車よりも高く、レンジャーと同様、シングルキャブまたはダブルキャブのボディスタイルから選択できる。シングルキャブの後方にスペースを設けた「エクストラキャブ」という仕様もある。

ハイラックスは最大3500kgの牽引能力と、最大1000kgの積載能力がある。荷台の長さはレンジャーよりわずかに短く1555mmである。

エントリーグレードのダブルキャブモデルは約3万1000ポンド(約600万円)だが、もう少し高価で装備が充実したインビンシブルXがおすすめだ。

3. イネオス・グレナディア・クォーターマスター

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:オフロード性能が非常に高い 堅牢で頑丈、実用性も高い 個性的なエンジン
短所:後部座席が快適でない ダブルキャブのライバル車よりも高価 商用車ではない
最大の特徴:オフロード性能

グレナディア・クォーターマスターは、SUVのグレナディアをベースにしており、約6万6000ポンド(約1300万円)からとピックアップトラックセグメントの中でも高価格帯に位置する。

3. イネオス・グレナディア・クォーターマスター
3. イネオス・グレナディア・クォーターマスター

全長はベースのSUVより305mm長く、荷台の長さは1564mm、幅は1619mmと、ユーロパレットを収納するのに十分な広さがある。

とはいえ、クォーターマスターの牽引能力と積載能力は、ピックアップトラックというよりも5人乗りのSUVに近い。

牽引能力は3500kgとされているが、荷台に積載できるのは835kgまでであり、英国では商用車として認められない。

BMW製の3.0Lエンジンはガソリンとディーゼルの2種類から選択できる。どちらも8速ATと組み合わされ、フルタイムの四輪駆動となる。エンジンはスムーズでレスポンスが良く、個性的である。

優れた地上高と渡河水深性能を備えていることから、オフロードでは極めて高い能力を発揮する。

ラダーフレームシャシーにより、オンロードではやや古風な印象を受けるが、このクラスとしては十分な性能を備えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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