4.フォルクスワーゲン・アマロック

デザイン：8点　インテリア：8点　パフォーマンス：7点　乗り心地とハンドリング：7点　コスト：8点
長所：普及用のトラックとしてはこれ以上のものはない　豪華で仕上げのよいキャビン　洗練された走り
短所：兄弟車のフォード・レンジャーよりも高価　乗り心地が悪い　最低地上高が低い
最大の特徴：洗練性の高さ

乗用車に近い「趣味系」ピックアップトラックの先駆者が、初代フォルクスワーゲン・アマロックである。タフな実用性と高級感ある内外装を組み合わせたことで、その人気に火をつけた。

初代は人気を博したものの、フォルクスワーゲンの会計担当者が第2世代モデルの開発を承認するだけの利益を集めることができなかった。そのため、現行モデルはフォード・レンジャーと部品の大部分を共有している。

現在、3種類のディーゼルエンジンが選択できる。最高出力170psおよび205psの4気筒エンジン2種類と、フォードの10速ATとフルタイム四輪駆動システムを備えた230psの3.0L V6エンジンである。

アマロックはよくまとまったピックアップトラックである。ステアリングは正確で、洗練性と快適性を高レベルで実現している。ただし、レンジャーから引き継いだリーフスプリングにより、荒れた路面では苦戦し、商用車としてのルーツを露呈してしまう。

乗り心地の悪さはさておき、最大1130kgの最大積載量を実現している。

インテリアも基本的にはレンジャーと共通だが、フォルクスワーゲン独自の素材がふんだんに使われ、プレミアム感を演出している。

装備も充実しており、物理ボタンを多数備えたタッチスクリーンが中央に配置され、全体的にはトラックというよりもSUVに近い感覚だ。

5. いすゞDマックス

デザイン：7点　インテリア：7点　パフォーマンス：6点　乗り心地とハンドリング：7点　コスト：8点
長所：見た目通りの頑丈さ　コストパフォーマンスが良い　手の届きやすい価格
短所：洗練されていないディーゼルエンジン　時代遅れのインフォテインメント・システム　乗り心地とハンドリングが劣る
最大の特徴：耐久性

いすゞDマックスは長年にわたりピックアップトラックセグメントの静かな主役であり、安価で実用性の高いクルマをお探しの人にとって、依然として堅実な選択肢である。

Dマックスには、必要最低限の機能のみを与えられたユーティリティから、強化サスペンションやオフロードタイヤを備えたアークティック・トラックスまで、さまざまな仕様が用意されている。

シングルキャブ、エクステンデッドキャブ、ダブルキャブと、ボディスタイルの選択肢も豊富だ。

ユーロNCAPの衝突安全性試験で5つ星評価（最高得点）を獲得したほか、車内も使いやすく、先代モデルより格段に進化している。

Dマックスはラダーフレームを採用し、オフロード走行用にチューンされているため、乗り心地やハンドリングではライバルよりも劣る。

1.9L 4気筒エンジンを搭載しているが、音は荒々しく、最高出力も164psと控えめである。

そのため、Dマックスはピックアップトラックとしてはかなり大人しく、0-100km/h加速タイムは13秒で、6速ATでも6速MTでもその速さは変わらない。

とはいえ、ピックアップトラックとしては最も手頃な部類に入り、価格ではハイラックスを下回っている。

画像　欧州でも「アメリカン」なピックアップトラックが大人気！【フォード・レンジャーを写真で見る】　全27枚