フォルクスワーゲン「賭けに出る余裕はない」 販売主力のコア製品に焦点、ニッチモデルは凍結

公開 : 2025.03.04 20:25

フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOは、主力以外のモデルを発売する「資金」はないと述べた。当面の間、シロッコやトゥーランのようなニッチモデルが作られることはなさそうだ。

シロッコやトゥーランはしばらく "おあずけ" ?

フォルクスワーゲンは「完璧な車両群」を構築するまでは、ニッチなモデルや少量生産モデルを発売することはない。同社CEOのトーマス・シェーファー氏が方針を語った。

同氏は、ブランドのコアとなる主力ラインナップに含まれないモデルに「賭ける資金(the money to gamble)」はないと述べ、アルテオンTロック・カブリオレなどが次世代モデルに更新されない可能性を示唆した。

タイロンは、フォルクスワーゲンの「コア」ラインナップにおける最新モデルである。
タイロンは、フォルクスワーゲンの「コア」ラインナップにおける最新モデルである。

こうしたモデルを投入するにあたっての大きな課題、すなわち販売上の懸念や投資リスクなどについて、フォルクスワーゲンでは「毎年継続的な議論」が行われているという。

さらに、SUVのトゥアレグ、ハッチバックのゴルフ、EVのIDシリーズなど、「真のコア」モデルを維持すること自体が難しい課題であり、他の部分は切り捨てなければならないとのことだ。

「ハイブリッド化やユーロ7、そしてそれ以降のものに投資しなければならない。すべてに投資するのはかなり厳しいので、(コアとなる)ポートフォリオを維持した上で、ニッチ製品に取り組む必要がある」とシェーファー氏は言う。

「過去にはニッチ製品をかなり持っていた。それらを復活させないと言いたいわけではないが、今はその段階ではない。メインのビジネスを健全に保たなければならない。それが最大の焦点だ」

しかし、シェーファー氏は、将来的に財務上のハードルを乗り越えた際にどのようなニッチモデルを追加できるかについて考えているとほのめかした。

「他に何を追加できるだろうか? コアは明確だ。現在、当社のポートフォリオにあるのは、小型ハッチバックからSUV、大型SUVやステーションワゴンまで、まさに中核的なモデルだと思う」

「しかし、ご存知のように、かつてシロッコ(クーペ)やトゥーラン(MPV)のような、もっとニッチなモデルもあった。そういったモデルも、当社の全体的な視点の中にはある」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事