【直接顧客の声を聞きながら開発】マツダ、『セルフエンパワーメントドライビングビークル』をCX-30に設定
公開 : 2025.03.07 07:05
マツダは手動運転とペダルによる運転を選択できる福祉車両を『CX-30』に設定しました。従来から設定のあった『MX-30』は商品改良を行ない、いずれも予約受注を開始。発売は2025年4月以降を予定しています。
CX-30は新規、MX-30は改良版を設定
マツダは、手動運転装置付きの『SeDV(セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル)』に『マツダCX-30』を新たに設定した。また、『マツダMX-30セルフ エンパワーメント ドライビング ビークル』を商品改良した。
SeDVとは、マツダの顧客が自分の意志で移動し、行動することをサポートする選択肢のひとつとして提案する、手動運転装置を搭載したモデルである。手で直感的に加減速を行う『リング式アクセル』と『レバーブレーキ』を採用し、意のままに操れる手動運転を実現。また、手動運転操作と通常のペダルによる運転操作の選択が簡単に行え、友人や家族と運転を交代するなど、運転システムを切り替えてのドライブも楽しめる。

開発においては、プロジェクトメンバーが、福祉施設などの訪問活動を通じて、直接顧客の声を聞きながら進めてきたという。「より多くのモデルにも展開いただきたい」という顧客の声を聞き、このたび2022年から販売している『MX-30』に加え、『CX-30』にも新たに設定した。車椅子から運転席へのスムーズな乗り降りをサポートする移乗ボードは、標準装備からメーカーオプション設定に変更し、運転席だけではなく、助手席にも取り付けが可能になった。
『SeDV』の商品概要
■運転システム切り換え機能
〜友だちや家族と簡単に運転を交代しながらドライブ〜
・レバーブレーキを押し込み、ブレーキロックをかけた状態でイグニッションをオンにすることで、アクセルリングによる手での操作が可能になる。アクセルペダルでの操作はできなくなり、誤って踏み込む危険を軽減できる。
・フットブレーキを踏んでイグニッションをオンにすることで、アクセルペダルによる足での操作が可能になる。アクセルリングでの操作はできなくなる。
■意のままの走り
〜意のままに操れる手動運転を実現〜
・『リング式アクセル(直感コントロール機能付き)』
押し込むと加速するリング式のアクセルを採用。アクセルリングの反力に段差を設け、加速する感覚をわかりやすくする機能を採用し、細やかな操作と定速を維持しやすくすることの両立を可能とした。両手でステアリングを保持できることでステアリングスイッチの操作もしやすく、また、長時間の運転時には上半身の負担も軽減できる。
・『レバーブレーキ(押し込み式)』
肩を起点に力を発揮しやすい軌道にレバーを配置した。取り付け場所は、シートスライドへの影響が少ない箇所に取り付けている。チルト&テレスコピックステアリングと合わせて、適切な運転姿勢と視界視認性を確保。
・『ブレーキサポートボード』
肘をサポートできるボードで、肘を支点に細かな操作のしやすさと安定したブレーキ操作を実現。

■車椅子から運転席へのスムーズな乗り移りをサポート
〜操作性と安全性を両立した移乗ボード(※メーカーオプション))〜
・乗り移りの際の体や手を支える面積を確保しつつ、足入れのスペースも確保した形状。
・ワンアクションで折りたたみ可能。
・万が一の衝突時にも、サイドエアバッグの展開に影響が少ない配置を実現した。
・運転席、助手席も設置可能。
メーカー希望小売価格(福祉車両のため消費税非課税商品)
●CX-30 e-SKYACTIV G 2.0
標準装備:リング式アクセル/レバーブレーキ/ブレーキサポートボード)
メーカー希望小売価格(取り付け費込み):541,200円
●MX-30
標準装備:リング式アクセル/レバーブレーキ/ブレーキサポートボード)
メーカー希望小売価格(取り付け費込み):545,200円
コメント