パワー上昇で新たな喜び? ミニ・クーパー 長期テスト(3) 3ドアのCから5ドアのSへ交換

公開 : 2025.04.06 09:45

上昇する動力性能で新たな喜びは発見できる?

気になる部分は、ゼロではなかった。タッチモニターの操作へ慣れるには、多少の時間が必要だった。制限速度警告やアイドリングストップ機能は、乗るたびにオフにする必要があったし、アップル・カープレイとの連携も、完璧とはいい難いだろう。

シフトレバーがないことに、不満を寄せる同僚は少なくなかった。引き締まったサスペンションに感触の良いステアリング、活発なパワートレインという組み合わせだから、その主張は理解できる。1964年のモンテカルロ・ラリーで優勝した、ミニの末裔として。

入れ替わるレジェンド・グレーのミニ・クーパー S
入れ替わるレジェンド・グレーのミニ・クーパー S

だが少なくとも、筆者はマニュアルが欲しいとまでは思わなかった。むしろ、エンジン版のミニを2025年にも選べることへ、大きく感謝したい。

それでは、パドルシフト付きのスポーツDCTは、ミニの魅力を一層高めてくれるだろうか。レジェンド・グレーのクーパー Sには、それが備わる。引き上げられた動力性能で、クーパーの新たな喜びは発見できるだろうか。

クーパー Cより約1万ポンド(約195万円)も高い、英国価格に見合う内容といえるのか。次回からは、新しい別のミニ、クーパー Sで、その実力を探ってみたい。

セカンドオピニオ

マニュアルを選べれば。ダッシュボードに、ハードボタンがもっと残っていたら。きっと自分は、新しいクーパーを購入していただろう。これまで運転したコンパクトカーの中で、最も洗練され、高速道路の静寂性ではフォルクスワーゲン・ゴルフより優れるほど。

しかもミニらしく、運転が楽しい。車内の快適性もクラストップといって良い。 ジョナサン・ブライス(Jonathan Bryce)

ミニ・クーパー C クラシック3ドア(英国仕様)
ミニ・クーパー C クラシック3ドア(英国仕様)

テストデータ

走行距離

テスト開始時積算距離:2220km
テスト終了時積算距離:4314km 

価格

モデル名:ミニ・クーパー C クラシック3ドア(英国仕様)
開始時の価格:2万2300ポンド(約435万円)
現行の価格:2万3270ポンド(約454万円)
テスト車の価格:2万7400ポンド(約534万円)

オプション装備

レベル2パッケージ:4000ポンド(約78万円)
17インチ・パラレルスポーク・ホイール:550ポンド(約10万7000円)
サニーサイド・イエロー塗装:550ポンド(約10万7000円)

燃費&航続距離

公称燃費:16.7km/L
タンク容量:44L
平均燃費:14.1km/L
最高燃費:15.3km/L
最低燃費:12.9km/L
航続可能距離:618km

主要諸元

全長:3876mm
全幅:1744mm
全高:1432mm
最高速度:225km/h
0-100km/h加速:7.7秒
CO2排出量:135g/km
車両重量:1450kg
パワートレイン:直列3気筒1499cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:156ps
最大トルク:23.4kg-m
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)
トランク容量:210L
ホイールサイズ:17インチ
タイヤ:215/45 R17

メンテナンス&ランニングコスト

リース価格:295.4ポンド(5万7000円/1か月)
メンテナンスコスト:なし
その他コスト:なし
燃料コスト:200.5ポンド(約3万9000円/ガソリン)
燃料含めたランニングコスト:200.5ポンド(約3万9000円/ガソリン)
1マイル当りコスト:0.15ポンド(約29円)
不具合:ウインドウ・シールの緩み

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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