ボルボXC90 T8ツイン・エンジン

公開 : 2015.02.26 23:40  更新 : 2017.05.29 19:08

■どんなクルマ?

ボルボ側はこのXC90のことをツイン・エンジンと呼ぶけれど、厳密にはトリプル・エンジンと呼ぶべきだと思う。

プラグイン・ハイブリッドであるこのモデルは、先日テストしたD5ディーゼルとT6ガソリン・モデルがデビューした6ヶ月あと、つまり2016年の初旬にラインナップに加わる予定だ。

D5/T6と同じく、ボンネットの下には2.0ℓ 4気筒エンジンがおさまる。低回転域のレスポンスを求めてスーパーチャージャーが、高回転域ではターボチャージャーが加勢する。これが1機目のエンジンで、8速ATを介して前輪を回すことになる。

2機目のエンジンは車体後方におさまる。厳密にはリアのサブフレーム近くに位置し、82psを発生する電気モーターとともに、後輪にパワーを供給する。電気モーターはトランスミッション・トンネル部におさまるバッテリー・パックから力を得る。

トランスミッション・トンネルにバッテリーをおさめられるのは、他のXC90のようにプロペラ・シャフトが存在しないから。バッテリーは外部から充電することも可能だ。

2機のエンジンによるパワー供給比は、シチュエーションに合わせて調整される。電気モーターのみに駆動力を頼ることもでき、この場合は満充電から約39kmの航続ができる。

その反対に、できるかぎりバッテリーの消費をひかえることも可能。おなじように瞬時にバッテリーから100%の力を引き出したり、あるいは四輪を同時駆動させたりでき、全てを車両側に任せることもできる。

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