2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の欧州ミニバン 10選 快適でデザインも良い魅力的なクルマ

公開 : 2025.05.17 18:25

実用性、運転のしやすさ、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「欧州ミニバン」を10台紹介します。日本とはまた違った価値観を垣間見ることができるクルマです。

一味違う欧州「MPV」の魅力

車内の広さ、使い勝手の良さ、乗り心地、走行性能など、さまざまな観点から、AUTOCAR英国編集部が選ぶミニバンのベスト10を紹介する。

ミニバン(MPV)は、居住空間や実用性に優れ、多くの乗員を乗せることができ、最も汎用性の高いクルマの1つである。

実用性と快適性に優れたミニバン。特に優れた10台をピックアップ。
実用性と快適性に優れたミニバン。特に優れた10台をピックアップ。

特に魅力的なのがスペースの効率的な活用で、同等サイズのSUVよりもコストパフォーマンスに優れていることが多い。

ミニバンには、家族で移動する際のストレスを軽減する、便利で賢い機能が満載だ。一般的にミニバンは7人乗りまで対応しているが、5人乗りのモデルも存在する。中には、最大9人乗りのモデルもある。

しかし、欧州ではSUVの販売台数が急増する中、ミニバンの車種数は減少している。例えば、過去数年間でフォードSマックス、フォード・ギャラクシー、フォルクスワーゲン・シャランが販売終了になった。しかし、まだまだ消え去ることはない。

AUTOCAR英国編集部が選ぶベストモデルは、抜群のコストパフォーマンスと実用性を誇るダチア・ジョガーだ。

他にも検討に値するライバル車はたくさんある。欧州のミニバンに興味がある方は、ぜひ読み進めてほしい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます)

1. ダチア・ジョガー

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:コストパフォーマンスが抜群 多用途で実用性が高い 低速域での操縦性が驚くほど俊敏
短所:パワートレインに粗く、鈍い部分がある エンジンラインナップが限定的 インテリアが安っぽく感じる
最大の特徴:コストパフォーマンス

高級志向に傾倒したモデルが溢れる中、ルーマニアの自動車メーカーであるダチアが発売したジョガーは、抜群のコストパフォーマンスを誇るモデルとして量産ミニバンの頂点に君臨している。

1. ダチア・ジョガー
1. ダチア・ジョガー

「全長4.5m強のジョガーは、一般的なCセグメントMPVよりも少し短いが、最大7 人まで乗れる実用的な車内空間を確保している」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者(AUTOCAR英国編集部)

ジョガーは、1万5000ポンド(約290万円)以下で購入できる、本当の意味での7人乗りファミリーカーだ。しかし、このクルマの魅力は、その破格の値段設定だけにとどまらない。

広々とした5席のシートと、トランクに子供用シートが2席備わっているが、大きな荷物を積む場合は、子供用シートを簡単に完全に取り外すことができる。

ジョガーは、まさに家族に必要なあらゆる機能を備えたクルマと言えるだろう。ランニングコストをさらに抑えたい場合は、低燃費のハイブリッド車も選択可能だ。

パフォーマンス、乗り心地、ハンドリングはどれも期待通りの性能だが、過度にアクセルを踏むと、笑ってしまうほどのボディロールを感じるだろう。

ここ10年以上、欧州のミニバンクラスへの関心を再び高めるようなニューモデルは登場してこなかった。しかし、ジョガーはさまざまな可能性を秘めた、新しい風を吹かせている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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