中古で探す最高のオフロード車 16選 大自然に立ち向かう高性能モデル

公開 : 2025.03.09 18:25

未舗装路やトレイルを克服するのに、高価な最新SUVを選ぶ必要はない。旧式だが比較的手頃に入手できる中古のオフロード車がおすすめだ。この記事ではAUTOCAR英国編集部イチオシのモデルを16台紹介する。

お手頃な中古オフローダー

あゝ、減価償却。長い年月をかけて、大型で高価なクルマの価格もどんどん下がっていく。減価償却のおかげで、我々はより手頃にクルマを購入できるようになる。それは、四輪駆動車に関しても同じだ。

この記事で紹介するクルマ(※)は、泥だらけのトレイルや雪の積もった裏道、あるいは、スーパーマーケットの駐車場を走るのに最適な、まさに働き者だ。

AUTOCAR英国編集部おすすめの中古オフロード車を16台紹介する。
AUTOCAR英国編集部おすすめの中古オフロード車を16台紹介する。

AUTOCAR英国編集部のイチオシは伝説的なオフロード車や一風変わったクルマばかりだが、いずれも実績のある性能とコストパフォーマンスの高さを備えた、全天候型の素晴らしいハンターたちである。

(※仕様や価格に関しては英国の中古車市場に準じる。)

ジープチェロキーXJ

キャンプ場のログハウスではなく、広大な大自然の中での休暇がお好みなら、このクルマがぴったりだ。

チェロキーの生産終了まで設定されていた4.0Lの直列6気筒ガソリンエンジンは、信頼性が高いことで知られているが、パワーはあまりない。イタリアのVMモトーリ社製の2.5Lディーゼルエンジンも優秀だ。

ジープ・チェロキーXJ
ジープ・チェロキーXJ

チェロキーを探しているなら、急いだ方が良い。多くの個体が老朽化し、現存する中古車の価格も上昇してきている。

トヨタランドクルーザー・アマゾン

最高の信頼性、快適性、そして格好良さも兼ね備えた「J100」ランドクルーザー(欧州仕様はアマゾンと呼ばれていた)は、1998年から2007年まで販売されていた。今でも非常に魅力的な存在だ。

もちろん、それは市場も同意見だ。オフロードの殿堂ランドクルーザーは、廃車間近のコンディションでもそれなりの金額を支払わなければならない。状態の良い個体だと2万ポンド(約380万円)はする。

トヨタ・ランドクルーザー・アマゾン
トヨタ・ランドクルーザー・アマゾン

ただし、新型コロナ感染症のパンデミック以降、円の価値は下がっているため、日本から輸入すれば数千ポンド安くなる可能性がある。日本では、低走行の個体が1万3000ポンド(約250万円)程度で販売されている。

フィアット・パンダ4×4

サスペンションリフトと四輪駆動(ビスカスカップリング方式)により、フィアットの小型車は驚くほど高性能なマシンに変身した。そのコンパクトなプロポーション、細いタイヤ、そして優れた視認性により、特に未舗装の小道を走るのに最適なクルマとなっている。

エンジンは2種類ある。初期のモデルには最高出力60ps、最大トルク10kg-mの1.2Lガソリンエンジンが搭載されているが、後期のパンダ・クロス4×4には最高出力75ps、最大トルク14.8kg-mの1.3Lターボディーゼルが搭載されている。

フィアット・パンダ4x4
フィアット・パンダ4×4

どちらも速くはないが(ガソリン車は0-100km/h加速が20秒、ディーゼル車は18秒)、ディーゼルの方が本格的な泥道などで活躍してくれる。

中古車の購入時には錆びに注意し、バンパーやビスカスカップリングなど、4×4特有の部品がすべて正常かどうかを確認してほしい。修理しても採算が合わないため、すでに多くのパンダ4×4がスクラップに回されており、今ではかなり品薄の状態だ。

英国では、部品取りやレストアに使うようなボロボロの個体なら500ポンド(約9万5000円)から、状態の良い1オーナーのものなら5000ポンド(約95万円)からが相場となるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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