マクラーレン、新興企業と「衝撃」経営統合 スーパーカー以外にも車種拡大へ CEO独占インタビュー

公開 : 2025.04.08 19:45

マルチ・パワートレイン戦略

コリンズ氏は製品計画の詳細について言及を避けたが、より高価格帯のラグジュアリー市場向けのラインナップであり、現在のマクラーレンのモデルよりも幅広いポートフォリオになることを認めた。

「このブランド(マクラーレン)のデザイン言語が今後どのように進化していくかを探求することは、それほど難しいことではありません。そして、これまでに行ってきたことすべてを維持していくことも可能です」とコリンズ氏は語った。

新会社を率いるニック・コリンズ氏は、これまでジャガー・ランドローバーやフォードでキャリアを積んできた人物。
新会社を率いるニック・コリンズ氏は、これまでジャガーランドローバーフォードでキャリアを積んできた人物。

デザイン業務は、コリンズ氏のJLR時代の元同僚であるアリスター・ウェラン氏が監督している。コリンズ氏が2024年1月にフォーセブンに移籍する前にも、デザインモデルの検討は進められていたが、「それ以来、大きく進化した」という。

デザイン部門は約50名で構成されており、コリンズ氏によると、過去1年間は「驚異的」な成果を上げてきたという。物理的なモデルと並行してバーチャルリアリティ(VR=仮想現実)も活用し、オーストラリアにもチームを配置することで、24時間365日体制でデザイン作業を行っている。

「彼ら(オーストラリアのチーム)は英国デザインの根本的な構成要素を非常に深く掘り下げています。英国のデザイン、特に英国の高級デザインには、驚くほど一貫した要素があり、それが英国ブランド全体に浸透しています。わたし達は、その要素とマクラーレンの影響を融合させ、新たなブランドを創り上げたのです」とコリンズ氏は力を込める。

マクラーレンとの提携以前は、フォーセブンは独自のブランド名で市場に参入するつもりで、さまざまな名称を検討していた。

興味深いことに、フォーセブンで開発されているモデルはEVだけではない(同社のウェブサイトのURLが forseven-ev.com であることから、EV専門と推測しやすいが)。また、マクラーレンが他のセグメントに事業を拡大するにあたり、高性能の内燃エンジンも使用する予定である。

コリンズ氏は次のように述べた。

「パワートレインの未来はマルチ・パワートレインです。クルマがより高級になればなるほど、静かで洗練された電気の方が適しています。そのため、電気は重要な役割を果たすでしょう」

「特定のセグメントでは素晴らしいEVを作れると考えています。しかし、世界のさまざまな地域でさまざまなペースで(EVへの)移行が進んでいるため、適切な方法で成長できるさまざまなパワートレイン技術を持つことになるでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    役職:編集者
    自動車業界で10年以上の経験を持つ。欧州COTYの審査員でもある。AUTOCARでは2009年以来、さまざまな役職を歴任。2017年より現職の編集者を務め、印刷版、オンライン版、SNS、動画、ポッドキャストなど、全コンテンツを統括している。業界の経営幹部たちには定期的にインタビューを行い、彼らのストーリーを伝えるとともに、その責任を問うている。これまで運転した中で最高のクルマは、フェラーリ488ピスタ。また、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIにも愛着がある。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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