マクラーレン、今夏に新製品戦略を発表へ 2030年までに複数の内燃機関モデル投入 EVはニーズ見極め

公開 : 2026.04.10 07:05

マクラーレンは今夏、これからの展望を明らかにする予定です。製品計画の発表はフォーセブン社との経営統合後初めて。新型のコンセプトカーを皮切りに、2030年までに複数の内燃機関モデルを投入する方針です。

経営統合後、初めて展望を明らかに

マクラーレンは今夏、新興企業フォーセブンとの統合以来初となる新型車のコンセプトを遂に公開する。また、2030年までに内燃機関を搭載した複数のモデルを発売する計画だ。

マクラーレンは昨年4月、アブダビの政府系投資ファンドであるCYVNホールディングスに買収され、英国のEV新興フォーセブンと実質的に経営統合した。フォーセブンのCEOであるニック・コリンズ氏が統合後の事業を率いている。

マクラーレンW1
マクラーレンW1

CYVNはマクラーレンに約15億ポンド(約3200億円)を投資しており、これによりラインナップを拡大できるようになる。

コリンズ氏は当初、2025年末までにマクラーレンの製品戦略を公表すると約束していた。しかし、買収から1周年を迎えた今、同氏はAUTOCAR UK編集部のインタビューで、戦略上の理由から公表が延期されたと語った。

コリンズ氏は、今年の夏からマクラーレンが新たな計画を「徐々に明らかにしていく」と明言した。また、2030年までに発売予定のすべての新型車の実物大モデルがすでにディーラーに提示されていると述べ、製品計画に複数のモデルが含まれていることを示唆した。

EVは「顧客が求める時」に発売

いずれの発表も、新型ハイパーカー『W1』の納車開始と密接に関連している可能性が高い。コリンズ氏は「今年の夏から、W1の納車開始や新製品の発表など、(今後の計画について)外部への情報発信を開始します」と述べている。具体的な内容についてはコメントを避けた。

AUTOCAR UK編集部の情報筋によると、今年は量産モデルは披露されないものの、新デザインを採用した車両のプレビューが行われるようだ。

特筆すべき点として、コリンズ氏は取材で、マクラーレンがEVを発売するのは「顧客が求める時」のみだと語った。さらに「市場はまだEVを求めていない」と付け加えている。このことから、2030年の製品計画に含まれるモデルはすべて内燃機関を搭載すると予想されるが、コリンズ氏は市場環境の変化に「柔軟」に適応していくとも述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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