マツダとロームが次世代半導体による部品を共同開発!気になるその目的【概要、本質、期待!自動車ニュースを読む】

公開 : 2025.04.14 07:05

【期待】異業種との共同開発は自動車産業の次世代に向けた希望

半導体は1980年代から『産業のコメ』と称され、かつては50%ほどのシェアを誇っていた(1988年/WSTS=世界半導体市場統計)。日本が世界に誇る産業であったが、高集積化に伴い複雑化する製造工程とコスト増といった課題から、低廉化に向けてプロセスのレシピを(国家戦略で半導体事業を強化する地域等へ)提供する時代へ移り変わったことなどから、近年のシェアは10%ほど(2023年/WSTS)だ。しかし日本の技術力は確かで、半導体製造装置における世界シェアは30%ほど(2021年/経済産業省)とされる。

つまり、日本は今も半導体産業における競争力を有していると捉えられ、その中でも半導体業界の雄のひとつであるロームとの協業が、マツダはもちろん、日本の自動車産業にとって活路が見出せるきっかけのひとつになり得ると考える。

マツダの廣瀬一郎取締役専務執行役員兼CTOと、ロームの東克己取締役専務執行役員。
マツダの廣瀬一郎取締役専務執行役員兼CTOと、ロームの東克己取締役専務執行役員。    マツダ

また、半導体はあくまでも自動車の新機能や新技術を実現するための要素のひとつであって、マツダがどのような次世代自動車を企画して必要とする技術を構築、全体を上手くパッケージできるか? 如何に従来と異なる新領域のサプライチェーン等を戦略的に構築できるか? が問われる。

マツダは昨年(2024年)9月に『新規事業開発室』を東京の六本木ヒルズに新設しており、次世代に向けた取り組みをハード面のみならずソフト面でも推進している。つまり、マツダの次世代に向けた取り組みが実現する可能性は十分で期待は大きく、同様の取り組みが自動車産業の各所において盛んになることが望まれる!

記事に関わった人々

  • 執筆

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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