【上海モーターショー】中国向けEVイエ・シリーズ第2弾『広汽ホンダGT』『東風ホンダGT』を公開
公開 : 2025.04.24 18:05 更新 : 2025.04.25 08:21
上海モーターショーでホンダの中国向けEV、イエ・シリーズの第2弾としてGTモデルが公開されました。また、中国の技術的リソースを活用しての電動化の加速についても方針が明らかになりました。
イエ・シリーズ第2弾のGTモデルを発表
ホンダは4月23日、2025年上海モーターショーにおいて中国市場向けEV『イエ』シリーズの第2弾となる、『広汽ホンダGT』、『東風ホンダGT』を世界初公開した。
『広汽ホンダGT』、『東風ホンダGT』はイエ・シリーズのフラッグシップモデルとして新たなドライビングプレジャーの提供を目指して開発された。

デザインにおいてはロー&ワイドなシルエットとし、『広汽ホンダGT』はシームレスで洗練された未来感を、『東風ホンダGT』は見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感というそれぞれのモデルが目指す世界観を表現している。
車内は運転席と助手席の乗員が、それぞれに移動体験を楽しめる空間づくりがなされている。運転席はレーシングマシンのようなコックピットに身を沈め、操る喜びに没入できる空間とし、助手席には大画面を見ているような視聴体験ができる遠焦点ディスプレイを採用して、特別な移動体験の提供を目指している。
中国の技術を活用した開発方針を発表
また、智能化・電動化領域での技術進化が早い中国市場において、ユーザーの期待に応える製品をスピーディーに届けるため、中国の技術を活用した、ホンダの今後の開発方向性についても発表された。
そのひとつが自動運転技術を開発する企業『モメンタ』との先進運転支援技術の共同開発である。

高精度地図を用いずにAIを活用し、カーナビで目的地を設定すればシステムが運転・操縦を行う先進運転支援技術に強みを持つ同社と共同開発を行い、今後の機種へと発展していく。
また、車内でのサポートを行うAIに『ディープシーク』の技術を新たに採用し、より快適で楽しい車内空間の実現を目指す。
今後、全てのイエ・シリーズにはディープシークのAI技術を適用し、すでに販売中の『イエP7』、『イエS7』にもOTA(オーバー・ジ・エアー=オンライン経由でのアップデート)で対応するという。
世界最大手のEVバッテリー企業の『CATL』とは、次世代EVへの進化を目指し、バッテリーセルを直接車体にレイアウトした高効率プラットフォームを共同開発するとともに、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーをホンダとして初採用し、イエ・シリーズ第3弾モデルへ搭載する。
ホンダは『2050年にホンダが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現』をグローバルの目標として掲げている。
その実現に向け、中国においては先進技術を搭載した新製品を迅速に届けるために、中国国内のリソースを積極的に活用して電動化をより加速させていく。
※イエは火へんに華
コメント