レクサス、新型高級セダン『ES』発表 歴代初のEVモデル導入 車内に大型ディスプレイも

公開 : 2025.04.24 19:45  更新 : 2025.04.25 08:19

レクサスは4月23日から開催されている上海モーターショーにおいて、新型『ES』を初公開しました。ハイブリッドとBEVを用意し、新世代のデザイン言語を採用。先代モデルよりも乗り心地や静粛性が向上したとのこと。

ブランドの新デザイン採用

レクサスは 、第8世代となる新型『ES』を上海モーターショーで初公開した。大胆な新デザインと初のEVモデルを導入し、BMW 5シリーズアウディA6といった欧州ブランドのライバルに挑む。

重要な市場となっている中国だけでなく、来週には欧州でも発売される予定だ。なお、英国では今年はじめにLSの販売が中止されたことから、同市場ではブランド唯一のセダンモデルとなる。

上海モーターショーで公開されたレクサスES 500e(EVモデル)
上海モーターショーで公開されたレクサスES 500e(EVモデル)    AUTOCAR

レクサスは新型ESについて、先代モデルよりも「乗り心地、快適性、静粛性」が向上し、「すべての乗員に上質で快適な室内体験」を提供するように設計されていると述べている。

ミニマルなコックピットは先代と大きく異なり、中国市場の影響を強く受けたデザインであることは明らかだ。物理的なコントロールは少ないように見えるが、スイッチと内装を同化させた新機構を採用。その他、12.3インチの大型タッチスクリーンがメインの操作インターフェースとして中央に配置されている。

新型ESは、SUVのNXと同じGA-Kプラットフォームを採用しているが、シャシー全体の剛性を高めて洗練度と応答性を向上させ、「そのサイズを感じさせない、俊敏で応答性の高い走りを実現」したという。

ボディサイズは全長5140mm、全幅1920mm、全高1555mm(EVでは1560mm)で、ホイールベースは2950mmとなり、先代よりも大型化した。

パワートレインとしては、大きく分けてハイブリッドが2種類、EVが2種類用意されている。

ハイブリッドモデルの『ES 300h』は、2.0L 4気筒ガソリンエンジンをベースとする最高出力197psの仕様と、2.5L 4気筒で201psの仕様があり、上位の『ES 350h』では2.5L 4気筒ベースで247psを発揮する。2.5L車では前輪駆動または四輪駆動を選択可能だ。

一方、初めて導入されたEVモデルでは、最高出力224psのモーターを搭載する前輪駆動の『ES 350e』と、デュアルモーターで342psを発揮する四輪駆動の『ES 500e』がある。ES 500eの0-100km/h加速は5.9秒だ。

1回の充電あたりの航続距離は、CLTCモードにおける目標値(19インチホイール装着時)でそれぞれ約685kmと約610kmとされている。

バッテリー容量についてはまだ確認されていないが、充電警告灯の点灯から80%までの充電は約30分(外気温摂氏25度)で完了するという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆 / 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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