【第9回】森口将之の『もびり亭』にようこそ:森口流・万博の行き方、歩き方

公開 : 2025.06.11 17:05

身を置くだけでも価値がある

逆にニュースで報じられたメタンガスは、僕が行った2日間は話題にならず、ユスリカには出会いませんでした。政治的にも経済的にも大阪が盛り上がることを好まない人が、小さな話を大きく膨らませていると実感しました。

会話から察する限り、日本人の多くが関西の人だったのは、その影響かもしれません。でも来場者数は順調に増え、5月下旬には平日でも、大型連休中の数字を超えました。

会場各所にベンチがあるのはありがたい。
会場各所にベンチがあるのはありがたい。    森口将之

パビリオンは、朝から夕方まで人気のところはかなり行列ができますが、僕がフランスパビリオンに向かった19時頃は、帰宅や夕食で一時的に人が少なくなっていたのか、15分ぐらいで入れました。狙い目かもしれませんが、早いところでは20時ぐらいに閉館になってしまうので、注意も必要です。

雨に降られることなく、暑くも寒くもない時期に行けたのはラッキーでした。夜景の美しさも印象的でした。終盤もこのぐらいの気候になりそうですが混雑しそうなので、早めに行くか、秋に狙いを定めて人気パビリオンの予約をしておくのが良さそうです。

いずれにしても、ここまで大きなスケールで、世界的な芸術作品や最新技術が目の当たりにできる機会は、滅多にありません。入れないパビリオンも外観だけで楽しめるし、大屋根リングはやはり、一度は眺めて触れて歩いておいたほうがいいと思いました。

同じように世界的なイベントとしてはオリンピックやワールドカップがありますが、あれらは選手が主役。対する万博は間違いなく、自分たちが主役です。とにかくあの場に身を置くだけでも価値がある。いまはそう思っています。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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