リーフとアリアの取材を通じて感じた日産のイマ【新米編集長コラム#35】

公開 : 2025.06.22 12:25

内外装のデザインはかなり素敵だが

ということで、内外装のデザインがかなり素敵なアリアを始めとする最近の日産車たちではあるが、別の角度から見ると苦しい事情が見えてくる。それは日本自動車販売協会連合会が発表している『乗用車ブランド通称名別順位』だ。

2024年の1年間で20位までに入った日産車は4位のノートと、7位のセレナだけ。他に50位までに入るのは、24位のエクストレイルと37位のキックスという2台のみなのだ。参考までに2024年の年間販売台数は27万2369台で、昨年対比は93.3%となっている。

お借りしたアリアの内装。素材の使い方にセンスがあり、乗っていて嬉しくなった。
お借りしたアリアの内装。素材の使い方にセンスがあり、乗っていて嬉しくなった。    平井大介

AUTOCAR JAPANでは、日産がホンダとの合流を正式に検討し、その後破談となった流れを逐一レポートしてきた。私は編集担当としてその記事を作ってきたが、これは相当な困難が伴う道のりだと感じている。もちろん上記の数字が全てではないが、今回改めてその想いを強くした。

アリアのe-4ORCE、つまり4WDの走りはかなり気持ちいいものだった。中高速コーナリングにおける曲がり方がキレイで、街中ではBEVらしく重さを感じさせる場面もあったが、これは1台手元にあってもいいのではと思ったほどだ。ただし、勝手にもう少し安い価格を想像していたので、800万円台の数字を見て衝撃を受けたが……。

アリアとリーフの取材を経て、日産の技術力の高さを感じている。だからこそ、それを活かした正しい舵取りさえあれば、V字回復への道が残されているかもしれない。それは、新たに就任したイヴァン・エスピノーサCEOが、ルノーのルカ・デメオ氏のように強いリーダーシップで導いていくことが大前提で、思春期を日産と共に育った筆者としては、その行方を応援したい気持ちでいっぱいだ。

フェアレディZの全グレード、全仕様の注文が可能に

最後に日産に関する明るい話題を付け加えおく。それは6月2日からZニスモの受注が再開したことで、フェアレディZの全グレード、全仕様の注文が可能となったことだ。しかもこれは抽選ではなく通常オーダー。発売以来、1万台の受注を突破したRZ34型であるが、好評がゆえ入手困難の声も多かったのだ。

ちなみに当ニュースを伝えてきた日産広報担当者は、「グーグルの検索AIで『Zニスモは受注を停止しています』と出てくる」と嘆いていたが、現在は受注可能となっていることをここで強調しておきたい。

ワンガンブルーの日産フェアレディZ。原稿を書いていたらまた乗りたくなった。
ワンガンブルーの日産フェアレディZ。原稿を書いていたらまた乗りたくなった。    日産自動車

フェアレディZを新車で買う! 想像してみたらかなり気分が盛り上がってきたので、ここでようやく筆をおきたいと思う。買うなら6速MTのワンガンブルーかなぁ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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