【累計販売台数70万台】大量生産型EVのパイオニアがプライドをかけて挑む!日産リーフが満を持して7年ぶりのフルチェン
公開 : 2025.06.17 21:00
日本時間6月17日午後9時に、3代目となる新型『日産リーフ』がワールドプレミアされました。満を持しての登場に世界の注目が集まります。モデル概要やその背景を、桃田健史が解説します。
日本時間6月17日午後9時にワールドプレミア
これまで、ティザーに加えて、日産のホームページではデザインに関する段階的な情報開示も行われてきたが、日本時間の6月17日午後9時にワールドプレミアが行われた。満を持しての登場に、世界の注目が新しいリーフに集まった。

注目されるのは当然である。2010年の初代、そして2018年の第2世代の累計販売台数は70万台。累計走行距離は280億km、そしてCO2排出量削減は19億kgに及ぶ、EVグローバルスタンダードだからだ。
新型リーフの商品企画を取りまとめるチーフ・プロダクト・スペシャリストの遠藤慶至氏は「常識を覆す、新時代のクロスオーバーEV」を銘打ち、EV新時代を切り開くことを宣言した。
また、技術面と統括するチーフ・ビークル・エンジニアの磯部博樹氏は「(歴代)リーフのDNAを受け継ぎ、革新的なスタイリングと先進の技術を備えながら、誰もが快適に扱える、新たなEVのスタンダードを目指した」と、開発方針を明らかにした。
その上で、第3世代となったリーフのコンセプトを具現化する技術領域を、大きく3つに絞った。
ひとつ目が、効率至上主義で成し得た実用性能。
ふたつ目に、EVの高品質な走りの革新。
そして3つ目に、効率至上主義の合理的な車両パッケージである。
こうした『効率至上主義』という言葉を強調する背景には、リーフのみならずグローバルでのEVを取り巻く社会環境の大きな変化がある。
初代、第2世代とはまったく違う市場環境
時計の針を少し戻すと、リーフが世に出た2010年。その頃、EVと聞いても多くの人はピンとこなかった。なぜならば、EVは1900年初頭には米ニューヨークのタクシーで採用されるなど歴史が長い割には、その後の普及が順調に進まなかったからだ。
日本では1970年の大阪万博を筆頭に、各種の大型博覧会場での輸送手段として登場したり、電動クルマ椅子など小型モビリティとしてのイメージが強かった。

海外では、米カリフォルニア州で1990年に施行された環境対策関連法であるZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制法に対応して、日系メーカーではトヨタ、ホンダ、そして日産もEV開発に着手したものの、持続的な事業として成立しなかったため量産計画を中止してしまう。
そうした中で、日産は当時のカルロス・ゴーン体制下で、他社にはない大胆な次世代事業戦略の切り札としてリーフを世に送り出した。
リーフ誕生するプロセスにおいて、筆者は欧米でのEV関連シンポジウム、北米日産の開発拠点や営業本部での北米EV事業関係者、そして日本では神奈川県内各所の日産事業所で日産幹部らと、日産の新世代EVのあり方について意見交換してきた。
最初にリーフのデザイン概要が公になったのは、北欧でのシンポジウムであり、先進的なファミリーカーという商品企画に驚いたことを思い出す。
大手自動車メーカーとしてはリーフ、そして三菱自動車の『i-MiEV』の2モデルが初の大量生産型EVとなった。


























































