【スズキ登録車初の電気自動車】コンパクトSUV『eビターラ』登場!後発が出した答えはインド生産、そして?

公開 : 2025.07.10 11:10

航続距離の乖離をできるだけ小さく

BEVでは気になる寒さ対策も十分だ。

カタログ記載と寒冷時でのEV航続距離の乖離をできるだけ小さくするために、ヒートポンプシステムを採用。また、ステアリングヒーターとシートヒーターを備え、さらに空調との協調制御によりヒーターの消費電力の削減にも努めた。

カタログと寒冷時の航続距離乖離をできるだけ小さくするため、ヒートポンプシステムを採用。
カタログと寒冷時の航続距離乖離をできるだけ小さくするため、ヒートポンプシステムを採用。    平井大介

その結果、「外気温0度での実際のEV航続距離がカタログ記載に対して、ノーマルモードで約15%、エコモードで約10%のみの悪化に抑えることができました」とチーフエンジニアの小野純生さんは語る。

さらに寒冷時の充電性能確保のため、寒冷時バッテリー昇温機能も採用。これは急速充電時間を短くするために、充電中または走行中に電池を温める機能で、センターディスプレイで設定可能だ。電池温度約20度未満の場合に利用可能で、約20度まで温められるという。

また、寒冷時に電池出力確保のため、バッテリーウォーマー機能もある。これは、スズキコネクトのリモートエアコンをスマホで設定する際に合わせて、走行前に電池を温めることができる。

機能が使えるのは電池温度がだいたいマイナス15度以下の時で、マイナス10度まで温められる。因みに充電性能は61kWh電池パックの場合、普通充電で約10.5時間、急速充電では約45分とのこと。

日本市場をしっかりと把握し開発されたスズキeビターラ。後発だけに、BEVのネガを積極的に潰したことは高く評価されるべきだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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